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キックの鬼

ダウンタウンのcanal stとb’wayの少し上に位置するタイ式キックボクシングの
ジムに行ってまいりました、普通のトレーニングのジムと併用になってますが
7割のスペースがタイ式のジムになっております。思うにタイ式ありきで
出来たジムだと思われます。

クラスは7時からですので30分前に赴きストレッチや他のジム生徒の動きを
チェックします。友人はバンテージを入念に巻いており、それを眺めるに
気持ちも高ぶります。

コーチ陣は6名ぐらいだったと思います、今回教えてもらったコーチが
一番ベルト(チャンピオン)を巻いた写真がある兄ちゃんでした。

最初はシャドーが、およそ5ラウンド、相手がマスボクシングが3ラウンド
ミット打ち4ラウンドの、逆にミットを持って相手から受けるのが4ラウンド
左右前蹴り50回できっちり1時間でした、あっと云う間でしたね。

やはりジャブが難しいですな、左を制さないと世界は取れないのです。
あとはコーチの姿勢を凝視してましたが肩に力を入れず、あごを少し引き
拳に力を立ち込め、半身ですがオープン気味の立ち方でした、横柄な
物言いですが、このコーチは上手いでしょう。目線、肩、腰がきっちり
してますな、まあ何の武術もこれが基本でしょうが。
この立ち姿がきっちり決まりつつジャプ、ストレート、ラウンドキック
肘、前蹴りと姿勢を壊さず繰り広げるようになるのに、そうですねえ
週3回でざっと3ヶ月でしょうねえ、ですがやはりミット打ちでは
満足できませんねえ、身体と首とすねを鍛えてリングにあがりたいと
強く思いましたが、10年ぶりのキックでして、基本はやはり走って
スタミナをつける事でしょうかね。背中の肩甲骨の周りの筋肉が
久しぶりに筋肉痛になりまして、その痛さが我ながら微笑ましいのです。

タイ式の誘惑

今週友人から電話が一本入ってきまして

友人「今月で無料券がなくなるんですけど、行きますかあ〜」
タカシ「それは大変、そしたら、来週の月曜日に行こうかあ」

とそれはキックボクシングの練習の誘いでして、ニューヨークに
渡米した当初一番最初に習った格闘技が、キックボクシングでして
ブルックリンのマイクタイソンが習っていたジムに行くのが何となく
自分に取って誉れのようでございました。

さあ、来週およそ10年ぶりぐらいにキックのジムに行きますか
まあスパーはないと思います、仮にあればそれは”血祭りカーニバル”
になるのではないでしょうか。

このクソ忙しい最中なんと無謀なっと社員の声を聞きつつ、あえて
果敢に挑む、その孤高の精神に自画自賛なのでございます。

ニューヨークの破門事情

最近、知り合いの武術家が破門されまして、話しを聞くとシクシク泣いて
おりまして、まあしゃあないでえ、なんて気軽く云うえる雰囲気で
ございませんでした、かく言うワタクシも以前、アメリカ人の武術の
おっさんに、「もうお前の顔をみたくない、出て行け」と云われ
「望むところや」っと啖呵切った経験がございます、若気の至りで
ございます、事例を踏まえて解説していきましょう。

「破門」
“一般には師弟の縁を断ち、門弟を追放すること…….”

事例その1
その武術の生徒は新聞社のインタビューを受けたのでした、そして
その大手中国の新聞の活字を見た師博が激怒し、破門に至ったと
いうわけなのですが内容は他の流派をケチョンケチョンにけなし
我が流派は世界一的な記事だったらしいです。

自分が習っている武術が世界一と信じ精進するのは、すばらしいこと
だと思いますが、他の流派は時代遅れでアホやというのを公の場で
発表するということは、その生徒にあたる師博も紙面上で同意見と
(どんなに反対意見でも)他の人間から見出されると思われ、即刻破門という
処置はその師博の適切な判断だったのではないでしょうか、仮に
その生徒を保護するということはニューヨークの中国武術界
強いては世界の武術界を敵に回す恐れが
あるのです、お前は俺の愛弟子だから世界を敵にまわして頑張ろう
っというのは映画の世界だけであります、上の子供が今年大学に入る
という師博の実情を把握していれば今敵を増やすのは得策でないのは
一目瞭然なのです。

残念ながらその中国人の生徒はアメリカナイズされ過ぎ
民主主義というのは「何を発言してもゆるされ権利がある」
というのを「何を発言しても、その言葉に責任が発生しないと」
思ったのではないでしょうか、残念ながら浅はかでございます。
二十歳前後の人間なら、謝罪して弁明を述べて余地はあるでしょうが
40才前の人間ですから、まあ弁明の余地なしですな。

事例その2
上記は人の話しでございましたが、今回はワタクシのことごございます。
渡米する前にアメリカに付いて調べますにアメリカというのは率直に
自己の意見を述べないといけなく、日本文化の曖昧な箇所が
ないとたくさんのものの本に書いてありました、要は自己主張の国やと
それがアメリカ社会通念でありますが、保守的な考え方の多い武術家に
対応してなかったというのは、破門されたあとに気がつく次第でした。

話しは90年代終わり頃でございます、初めての演武の大会前にて
長拳の練習にいそしんでいた毎日でございました、そして大会が
終わり、引き続き長拳の練習をしてますと、ここの箇所が違うと
指摘するではないですか、その箇所というのは大会前に指摘され
修正した箇所だったのです。

タカシ「大会前に云ったことと違うやないか」

おっさん「いや、そんなことはない」

タカシ「なんでウソを教えたんや」

おっさん「いや、そんなことはない」

タカシ「進行方向が前に90度で今日は45度に変わった」

おっさん「そんなことは云ってない」

タカシ「お前は、二枚舌か」

おっさん「出て行け」

タカシ「望むところや」

と、渡米間もない頃のワタクシの直球イングリッシュの受け答えは
今思うにスリル感満点でございますが、大会の結果が悪かったのは
このおっさんが間違えて教えたからやと、当時は思った次第でして
若気の至りと云えばそれまでなのですが、「初めてのアメリカの生活」
等の参考書にてリベラル派の多いニューヨークでも自己主張を
通し切ると破門する恐れがあると一筆加えていただく事を思う
所存でございます。

妹がやって来た。

妹が友達と連れてニューヨークにやってきました、そんなクリスマスに
女二人でニューヨークも、まあよろしいですな。観光につき合います
Sohoをグルグル回ってショッピングでございます、王道です。
歩き疲れて帰ってきて「明日はどこに行く」と相談している姿は女学生の
ようであります、そして「その地球の歩き方には兄ちゃん載ってる」と
間髪入れず自慢して兄の威厳を保ちます。滞在の後半にはJAZZを聴きに
いきます、武術クラスの生徒がThe Village Vanguard前日に行ったらしく
よかったですよ〜、といいますので我々もいきます、当然ワタクシも
初めていきます、最初にドリンクを頼みまして演奏を待ちます。
雰囲気はすこぶるよろしいです、以前かのマイルスデービスも演奏した
ほどのクラブでございます。
ワタクシはヘネシーのロックです、一口飲んで安い方のヘネシーやなっと
直感しますが、楽しく来てるのにそんなマイナス要素はいいません
早く飲んでジントニックでも頼もうと思いまして、グラスのそこを見ますに
なにやら虫が沈んでおります、ウエイトレスのデカイ白人のねーちゃんが
大慌ててで新たにヘネシーのロックをなみなみついでくれまして、演奏聴く
前にすっかり酔っぱらってしまいましたが、なかなか迫力のある
演奏だったと思います、特にドラムの方がすばらしかったと思います。

先日妹らは日本に帰りましたが、風邪引いてしまいまして、なかなか
抜けませんねえ明日は武術クラスですので、汗をかいて風邪が抜ければと
思いますが彼女らがいた一週間はレストランでいいもの食べたので身体が
びっくりしたのでしょうか、普段は野菜ジュースに豆腐一丁とみそ汁と
ご飯とピクルスいう晩ご飯のメニューですので差が激しかったかな。
さて、次回はどこに連れていこうかな。

虚栄と絶望

休み明けのニューヨークは物騒な事件からはじまりまして、丸腰の人間の
乗った車に私服警官が50発打ち込みまして、その被害者は翌日結婚式を
控えておりまして、あまりにも残酷な話しでございます、撃った警官は
ベテランの白人でありまして被害者は黒人であります。おりに人種問題に
発展しております、どう言い訳しようが、明らかに殺すのが目的だった
と思われます。こんなアンポンタンな人間が居ますとベテランという
意味がかすれて、消えてしまってしまいますねえ。

そんな話しはさておき、ニューヨークのサンクスギビングの
休日中に自殺がありましてっとまた暗い話しなのですが、これが
少林寺の坊さん2人なんです、これまた珍しいと笑い事ではありませんが
基本的にアメリカ人はあんまり自殺しません、それは日本人と比べるに
「まあええわあ〜」のキャパが広いものだと思われます、それとあくまで
楽天的で開拓精神が根付いていると思われ、個人主義によりあまり
しがらみがないのでしょう「明日は明日の風が吹く」
“tomorrow is another day”なのです。

さて、少林寺僧はこちらの中国人にあまり人気がありませんです。
っと自分の知り合いの中国人が、ただ嫌いなのかもしれませんが
「あいつら、肉は喰うわ、酒飲むは、嫁がおるのに、愛人おるわ
あんなもんのどこが、僧や」っとひがみ半分で憤慨しているのです。
ここでいう少林寺僧というのは武術の先生の少林寺僧なのです。

なんせ、めっちゃくちゃ中国の田舎から出て来て、それまで武術一本
修行してきた人間がいきなりニューヨークでございます、それが
武術の先生をするのです、武術の能力は卓越しております、モテないわけ
ございません、並のチヤホヤ度と違います、めちゃくちゃモテるみたいで
ございます。ワタクシと大違いでございます、ニューヨークのメディアも
こぞって特集いたしますので生徒もガッパガッパ入って来るわけです。
文字通り坊主丸儲けなのでございます。
ちなみにワタクシは「地球の歩き方に」こっそり載りましたが
その恩恵が、いまだ発揮されてないように思われます。

いうなれば彼らは浦島太郎が中国からいきなり竜宮城に行った感じなのです
その上この浦島太郎、並の太郎ではございません、絶倫太郎でございます。
嫁がいるうえに、生徒に手を出し三角関係が八角関係となり、まさに
武術教室は修羅場になっていったようです、である少林寺僧は首をつり
もう一人の方はビルから飛び降りましたが、惜しいかな足腰を鍛えに
鍛えあげたようでして両足粉砕骨折にて死なずに中国に無事帰国した
ようです。身体を鍛え上げた武術家には、飛び降り自殺は
向かないようです。

ニューヨークの中国の新聞の三面記事より

真夜中のエリアル(側転)

夜中の1時頃に一本電話が入ってきました、友人の加世田座長から

加世田座長「明日エリアルしてくれない?」

タカシ「いきなり、なんの話しや?」

事の発端は、お昼に加世田君にかかって着た電話です。
明日、コマーシャルの撮影するので「夜露死苦」とのことです
ニューヨークにある日系の旅行会社なのですが、こちらの会社が
ゲリラ撮影的なコマーシャルを毎回作っておりまして、それの
話しが加世田座長率いる”Spinnin’ Ronin“にまわってきたようなのです。

先方曰く
「ウチはだいたい出演するのにお金をもらってるけど今回は無料でいい」
とのことで、非常に小賢しい言い方ではありませんか、まるで村上ファンド
の様であり、カチカチ山に出てくる狸の如しなのです。この旅行会社は
何でもコマーシャル出演者募集にかこつけ出演料をまきあげていた
ようなのです近江商人も真っ青の経営方法でございます、ある意味経営者の
鏡のようなのですが、そこはニューヨークあまくございません、誰がすき
好んで金出してゲリラ撮影の旅行会社のコマーシャルに出演しようと
思うのでしょうか。

「客の前では汗は拭いてはいけないよ、一粒一粒がチップになるのだから」
以前ニューヨークで肉体労働していたときの年上の方からの至言です。
ですので自分は汗を滴らせて客の前で大きな家具やら運んだ次第なのです
とそんな生き馬の目をぬくような街にやんわりした人間がいるのかと
いぶがしがりますが、僕の友人の加世田君をのぞきましては

昼、夜働いてその合間に舞台の稽古をして、そして振り付けをして
武術をして、それはそれで大変なのですが、その旅行会社も人の弱みに
つけ込んでノーギャラとはいかがなもんでしょうか、しかも電話で
明日のお昼と人を喰ったような日程なのでございます、旅行会社のわりに
ひどいスケジュールを組むものだと感心するほどでございます。
ですので早く有名になって一流の舞台人として活躍していただき仕事を
選べる身分になってほしいと切に願っております。

その加世田君のサイトがほぼ出来ましたので上記のリンクから見て下さい。
あとはアクションスクリプトを付け加えるだけですが、加世田君の話題が
出てきましたので途中でございますが、ご報告までに

頑張れ加世田劇団!!! 早く有名になって儲けて!!!

冒頭の電話の会話のつづきですが
「そらあ、明日でなしに今日やがな、それは無理やでえ〜」
っと残念ならがワタクシは不参加でございますが
ウチの何名かの生徒らは呼び出しがかかったようです。
ですので先生からコーヒーをおごりたいと思っております。

ちなみに、そのWEBのギャラですが、皆様おさっしの通り
僕と加世田君はすでに一連托生でございますです。

師走の足音


「摩天楼」

ごぶさたしておりますです。

ニューヨークのweb業界もそろそろ今年の締めに
入っておりまして、無茶な締め切りの仕事が舞込んできたりし
その合間をぬって武術の練習と先生しております。

昨日も夕方にクライアントと50stのレキシントンAveのビルの40階で
ミーティングをします、このクライアントの母体が全米屈指の
弁護士ファームでして、27階から上全部(60階ぐらいまで)そこの
弁護士の会社が借りているらしく、それやったらビル丸ごと
買ったらええのにっと貧乏人は想うわけですが、また40階の
そのオフィスに入りますと廊下にサンドイッチやらフルーツやらが
並べております、別にお昼というわけでなしにゲストやクライアントが
軽く食べるためのようです。試しにジュリアード(音楽大学)を出た
クライアントのおねーちゃんに、この食べ物残ったらどうするって
聞きますに、「捨てる」っとあっさり答えてくれましたが
彼女は憤慨するわけです、アフリカでは毎日に飢えに苦しんでいる
人間がいるというのに、摩天楼の真ん中ではこんなにたくさんの
食べ物が日々捨てられているのだと、貧富の格差を生む現代社会の
構造と民主資本主義の欠点であると述べます、まさしくその通りで
ございまして、幼少の頃に何事においても「もったいない」と
躾けされた自分に取っては本当に「もったいなあ〜」と想います。

さて小一時間ミーティングをしまして、最後の最後に明日はNY1
(ニューヨークのテレビ局)とミーティングがあるから明日の朝までに
仕上げてっとさっきまでの慈悲深い話はなんやったのかと思いますが
徹夜で頑張るっと書いて「仕事」というのやでっと昔一緒に仕事した
仲間に云うわれたのを思います。

およそ9時間で仕上げまして、朝でございます、テンションが
あがって眠りそうにないので、ネットで将棋をします。それは
まるでJT(ジャパンタバコ)のタバコの嗜好をチェックする従業員が
さんざんタバコを吸ったあげくに、ちょっと一服と外で
タバコを吸うように、チカチカする目で明け方に棒銀急戦模様の
将棋をモニターに食い入るよう見るのと同じようなものでしょうか。

9/11にて10/11

昨日どんより曇った水曜日に、ボケーとニュースを見てましたら
マンハッタンに飛行機突っ込むっとnewsが飛び込んできました。
どうやら、小型のセスナでテロとの関連性はないとのこのでしたが
その夜は人と会う約束をしてましたが、今日はやめとこうっとなりました

その飛行機を操縦してたのがヤンキーのピッチャーでして、一日中彼の
今シーズンの勇姿がテレビにて流されておりました、今日はメッツの
プレーオフですが、今年リトル松井がメッツにいたっていうのは
メッツファンに取っては忘却の彼方なんでしょうねえ。

ヤンキースはこれにて終戦


「ヤンキースタジアム」

今年もヤンキーの長い野球シーズンは終りまして、思えばWBCに始まり
でヒデキは王さんの誘いを断り、なおかつ100試合以上休みでして
ヒデキにとってはみそかすのシーズンだったのではないでしょうか。
まあ人ごとなんですけど、しかし世界の王さんの誘いを蹴るとは
云うならば、ジェットリーから誘いを受けて、カンフー映画の出演を
断るぐらいでしょうか、どかな。

しかし、デトロイトのセットアッパーでズマヤってのがおりまして
103マイル連発ですよ、ストレートが、キロで換算しますに
165.75キロでそんなもん球当たるかいな、全盛期の津田
(昔の広島の抑えの切り札)がよくて153キロ前後でしたから
10キロオーバーでほんまにテレビ見ながらこいつはいつも何を
食うてるのかと、いぶがしりますなあ。たぶん生肉を喰うてるの
やろうと結論づけた次第ですが、持って生まれたものが
違うのでしょうねえ、才能あふれる若者がストレート一本で
バッタバッタと打者を打ち取る姿は痛快ですなあ。

微笑みの行方2


「ヤンキースタジアム駅前」


「勝訴にて、微笑む加世田君」

一気に2ヶ月過ぎまして、話は昨日になります。
ブロンクスで切符もらったから、ブロンクスの裁判所に行かないと
あかんのかな。っと前日に電話で話しまして、ちょうどヤンキー
スタジアムの周辺にブロンクスの裁判所がありますので
ヤンキースタジアム駅前に朝の9時に待ち合わせして刑事裁判所に
向かいますも、なかなか加世田君が現れませんで、電話がかかって
きまして、「電車間違えて違う所にきてしもうた」っと痛々しいことを
云ってます。かく言う自分も路線バスを久しぶりに乗ったのはいいものの
コースが変わってまして、慌てて下車してだいぶ遅れて待ち合わせ場所に
着きました。およそ15分ぐらい待ちまして、浮かぬ顔をした加世田君と
合流して裁判所に向かいます。

最初に目についた大きな裁判所に入りますも、ここの裁判所じゃないっと
婦警さんに諭されて、丁寧に場所を教えてもらいます。なかなか婦警さんは
優しいなあ、なんて思っておりまして、Criminal Court(刑事裁判所)に
赴きますに、まあガラの悪い輩が多くおります、云うならばチンピラばっかり
で警察も先ほどの高等裁判所と打って変わって殺伐としております、まあ
犯罪者が来る裁判所ですので、当たり前ですけど、入念なボディチェックが
施されて、ようやく中に入ります場所柄でしょうが、プエルトリコ系と
ドミニカ系の人間ばっかりでございます、白人とアジア人はあんまりいません
っというかアジア人は僕らだけです。受付で切符を渡すとベンチに座って
待っとけとこれまたぶっきらぼうに云うわれます。待っていますと
プエルトリカンのおねーちゃんがあんまり待たせ過ぎやと、警察に文句を
云った瞬間、まさしく瞬間にワッパを掛けられて、連行されました。
もう一言ぐらい云うわしてもええものをっと加世田君と話しますも
お互い顔がすこし強張っております、しかしこれほどガラの悪い待ち合い室は
生まれて初めてですなあ、皆チンピラです、まあ僕もなんですけど、笑

2.3時間待たされたでしょうか、その間、加世田君は次の舞台の振り付けを
ノートに記入しておりました、仕事熱心なのでございます。名前を
呼ばれまして別室に赴きます、裁判官がいまして、次官の警察官が罪を
読み上げてます。

次官「路上で賭博」
裁判官「罰金$35」

次官「二重駐車」
裁判官「罰金$25」

次官「路上で飲酒」
裁判官「罰金$25」

早い早い、じいさんの裁判官が一人およそ10秒ぐらいで
裁いていきよります。

そして、自分の順番になり裁判官の前に立たされ
次官が罪を読み上げます。

裁判官「帰ってよし」
タカシ「へえ」
っと隣の裁判所の弁護士に聞きますと、もうええよっと
笑顔で云うわれます。

ということで、加世田君も別におとがめなしで終りました。
まあいろいろ経験しましたが、終ってみればなんてことない
出来事でしたが、なかなかブロンクスの裁判所は味がありましたな
で裁判所の前で記念撮影をしまして、ほっと胸を撫で下ろした日でした。