武術」カテゴリーアーカイブ

換勁

日本に帰国してホームセンターで購入した3節のバーベルシャフトのジョイントがいよいよバカになってしまいました。10年以上冬場の筋トレに愛用していましたが、トレーニング中に抜ける恐れがあるので処分でございます。新たにシャフトを探さないといけませんが、とりあえずは懸垂でしのぎましょうか。残念なのは40キロウエイトを日々スクワット50回ほどこなし、2ヶ月ほどでようやく呼吸、踵への力配分がわかってきて、次は重さを足すか回数を増やすかと楽しみにしていたのが心残りですが、今年はリング練習を早めに行いしょう。同様に走るトレーニングから今年は泳ぐトレーニングも入れようと水中眼鏡とキャップを新調しましたら、近所の温水プールのボイラーが壊れて春まで休館になりました。

自然門では通常同じトレーニング長くせずに季節によって変えます。それは身体が慣れて、筋肉痛が起こらないようになるからです。例えば、普段トレーニングしてない人が山に登ったりする後日筋肉痛が生じますが、これを自然門では換勁といいます。身体に新しい勁(筋)が通るという意味で新たに通った勁は筋肉痛引き起こすと考えます。福建省で武者修行をしていたとき、1ヶ月ぐらい過ぎたでしょうか、ようやく身体が慣れてきたと思ってたら、ある日の練習はアヒル歩きで山に登る練功を2時間ぐらいしまして、終わったときは全身が痺れるぐらい痛かったのを思い出しますが、後から身体が慣れてきたタイミングを計って換勁させてより強い身体を作るという門派の考えがあるのを知りましたが、当時は苦痛この上なかったです。

さて、時々どんなトレーニングをするのか聞かれますので参考までにだいたいの目安を提示しますと
春: アイロンリング、槍、柔功、軽功
https://www.youtube.com/watch?v=1GBB17Bvn7U&list=PL4ZTfr2ky773hQ-6L1DTSzyeCH8RoIDJf
夏: 金剛功、柔功、アイロンリング
https://www.youtube.com/watch?v=IBTEf21wKEU&list=PL4ZTfr2ky773hQ-6L1DTSzyeCH8RoIDJf&index=2
秋: アイロンリング、気功(走る)、柔功
冬: 金剛功、歩禅、気功(走る)
トレーニングの前後は硬功(排子功、鉄球)で身体でほぐします。

釣りに行こう

朝5時半に起きて阿倍野スポーツセンターで待ち合わせをして、かもめ大橋を目指します。途中釣具屋でサビキの餌を買っていきます。思えば幼少の頃に広島の江田島で釣りをした以来でございます。まずは釣り糸にサビキのセットを結ぶ作業がなかなかの手間であります。何度もyoutubeを見ながら結び方を確認します。何事も初めてのことには時間がかかるものですが、楽しいひとときであります。サビキ餌を挿み式のカップに挟んで海に落とします。ものの5分ぐらいで一匹釣れました。坊主に終わったら魚屋で秋刀魚でも買って帰ろうかと思っていたのですが、二人で10匹以上釣り上げました。釣った魚はその場で血抜きをして帰り際にハラワタを出して氷で冷やして帰ったので、その夜は美味しくいただけました。こちらは数年前に猪を解体しておりますので、魚の内臓を取り出す作業など、何ともありません。

夜に武術クラスがありましたので、帰ってから焼いた塩サバをいただきます。家人が小骨が多くて食べれなかったといいますと、自然門では一口30回噛むのを説明しますが、現代の食生活が如何に咀嚼しないで済むようになっているのかが伺えます。よく噛んで食べましょうと唱えても、よく噛んで食べる食物が皆無になってきているのが現状ですが、私はよく噛んでとても美味しく頂きました。

にほんのうた Vol.9

豊中市立文化芸術センター
西尾岳史さん

少々暑い秋晴れの中、生徒のお父さんである西尾さんのコンサートにやってまいりました。家族で数回学園前クラスを受けられたのを覚えております。もう10年ぐらい前でしょうか。豊中市立文化芸術センターと施設も非常に綺麗でござました。しっかりコロナ対策がされた上で会場にはおよそ8割9割ぐらいの座席がうまっておりました。11月に子供の最後の運動会があるのですが、見学者1名となっています。空の下の運動場で感染するんかいっと奈良市教育委員会のトンチンカンでポンコツぶりに文句をいわなければなりません。

話はそれましたが、蝶ネクタイのタキシードに身を包んだ西尾さんが颯爽と現れます。タキシードで仕事をされる姿に武術講師のワタクシなど羨望の眼差しで拝見します。さすがプロの方で、10年前に武術クラスにこらえた時と体型は全く変わっておらず、立居も様になっております。息をグッと飲み込みバリトンの効いた声が会場にこだまします。その一声でワタクシは魅了されました。演目が進み「幽霊屋敷」など歌手というより演者そのものでございました。プロの場数をこなしているのが垣間見れました。

終わる時間が書いていなかったのですが、まあ1時間半ぐらいかなっと思っておりましたが、2時間半のグラマラスな公演でございました。前日に遼馬くん(息子)に明日お父さんのコンサート行くけど、行くんかなっと連絡したのですが、連絡は来ずで、まあ忙しいのやろうっと思っておりましたが、アンコールで演奏者として出ておりました。そらあ言えないかっとこちらは苦笑いでございます。公演が終わって猛ダッシュで帰って木津川クラスをいたしましたが、楽しいひとときでした。公演中にパンフレッドを見て思い出したのですが、8年前にもワタクシは「にほんのうた」に来ておりました。8年前の彼女の豊かな声量が胸の中で共鳴しました。

「師父」「武術兄妹」「環境」

呂耀鉄師父が生徒にとって「師父」「武術兄弟」「環境」どれが一番大切だと思ういわれて、皆が一様に「師父」と答えたら、違う「兄弟」とニヤッと笑って答えました。理由は今日の今日までわかりませんでした。

20年以上前にニューヨークで教えた生徒が励みになったと言ってくれました。末期癌で動くのもやっとの筈の彼女が応用拳を撮ったから、指導してほしいと言ってきたのです。

呂師父は武術は「パンチ」や「キック」の技術なんて問題じゃない「生き方」と教えてくれました。私は愛ちゃんにしっかり伝えることができたのでしょうか、私より歳の若い生徒が亡くなるのは本当に本当につらいです。

障害者支援のアンケート

昨年に続きまして、今年も障害者支援をしているところでアンケートをしてもらいました。
前回に比べて筋トレを増やしたいというのが減っております。昨今の筋トレブームが落ち着いてきたのでしょうか。武術のトレーニングに世間の流行など関係ないと思っておりましたが、生徒がいるから指導者が成り立ちますので、ある程度流行を見ておかなければなりません。最大の収穫は私についての評価でやや悪いとあったところです。ここは真摯になって考えなければなりません。月一回のクラスを前回は半数以上が増やしたいと言っておられたのが今回は微増になっております。コロナ禍の社会情勢または指導力不足など考えられます。自己満足で障害者支援をしても受講されている方には有益でないので、しっかりアンケートを取って方向性を決めていきたいと思います。

武術コミュニケーション発売初日

https://amzn.to/3u7WMN5

本日5/21/2021からamazon、各書店にて発売開始になりました。

技術的な内容も考えたのですが、武術の技術論は不毛な議論になるので、おおよそ全ての人に対応する技術だけを載せましたが、これでもまだまだ反論意見が多くあると思います。なぜ武術は不毛な論議になるかというと、本編でも述べましたのが、武術の練習方法などは個人の特性にあったものが各人違ってくるので、一概に、「こうだ」と断定するのが難しいのですが、文章の特性上、ある程度、断定して話を進めないと読者が混乱、理解できないのです。これが実用書の限界点なんです。だからお釈迦さんが偉大だというのは読み書きの限界を2500年前に理解していて、これを不立文字ということなんですね。まあでも、誰でも武術によって心身が強くなれば、自ずと自分の意見が正しいと思うものです。例えば若いボクシングチャンピオンが生意気なのは、それは当たり前で、自分の信じた辛い練習を貫いたから世界一になったと成功体験の礎に意見を述べるから、意見がブレずに真っ直ぐ述べるので、生意気に見えて、寛容性を見出されないからでしょう。お釈迦さんは、だから強なってどうするんねんっと言ったのです。本書はその強くなってどうするねんというところに主題を当てています。もし技術を学びたいのでしたら、直接指導しかないかな。

オンライン教室始動

コロナ禍の中で不幸中の幸いといいますか、オンライン教室の依頼がきました。
ニューヨークを去るときは朧げにオンライン教室で皆と練習しましょうと言っておりましたが、実現にはほど遠い感じでした。ですが12年の時を経てオンラインでニューヨーク時の生徒を指導、また大学院で教えている学生らにも帰国後にまた武術を続けるという希望をかなえることができるので、本当に感謝しております。二ヶ月のテスト期間を経ましたが、まだまだ諸問題があります。理想はWi-Fiのあるスタジオでするのが良いと思います。こうなります一国一城の主人である、道場を持ちたいと思いますね。あとは生徒の反応が対面で教えているときよりわかりにくいのが問題です。どのようにすれば質の良いオンライン教室、または生徒と寄り添ってできるか、毎回ベストを尽くしていかなければなりません

アンケートと統計

障害者の方々のアンケート

ただただ武術を教えているだけでは、指導内容が向上しませんので、障害のある方にアンケートをしてもらい、参加されている皆様がどのように思っているか率直な思いを取らせてもらいました。コメントはプライベートな事柄などありますので、割合させてもらってます

結果はもう少し厳しい意見があるかと思いましたが、概ね良好に思っておられるみたいですが、絶対数が少ないので、まだまだ統計としては確固たるものではありませんが、このようなデータがでました。

職員の方

職員の方にもアンケートを受けていただきました。障害者の方達との相違点は職員の方は練習内容に筋トレと書かれた方がいなかったのに対して、障害者の方は筋トレ重視の方がおられたことです。このあたりの差は何なのか次回ミーティングで話していけたらと思います。

最後にアンケートを真摯に答えていただき、たくさんのコメントや病名など教えていただきありがとうございました。

第五回 「二種類の歩禅と治療」

歩禅(歩く禅)には陰陽の二通りありますので、どちらも行います。最初は文息式にしてそれから武息式で身体を慣らします、武術兄弟で武壇八極拳のペドロがニューヨークにいた時に歩禅で膝の治療を行ってました、当時は半信半疑でしたが、実際にやってみると効果のほどがわかりますね。歩禅の内功のあと易筋経と八段錦で身体をほぐします、まだ手が肩より上がりませんのでボチボチ行います。ヨガマットを敷いて柔功をして少し剛功をして帰ります、朝など静かでとても良い場所です

第四回 「気を練る」

膝の怪我がようやく和らいできましたので、坐禅(静坐)が出来るようになりました。と言いましてもいきなり坐ると節々が強張り痺れますので、前回述べたように武息式で呼吸をして歩き、そのあと歩禅をして全身の循環を整えてから、八段錦と易筋経(動功的気功)で筋を伸ばします。時々太極拳や気功とラジオ体操は何が違うのかと聞かれるのですが、ラジオ体操は通常呼吸をあまり意識しませんが、太極拳や動功的気功は呼吸ばっかり意識します。また坐禅を組む時は下半身の主要関節を広げて血流や気の通りをよくしておかなければ、坐ったは良いが、痺れとの戦いになってしまいますので、せっかくの瞑想も意味がありません。坐禅の呼吸は文息式にして丹田の気を整えます。ようやく坐禅と柔功が出来るようになって何よりです、まだ鎖骨が疼きますが、調子が上がって来ました。