バリトンが効いてますね

「あんたは戦前生まれか」っと二つとなりのおばあさんが隣のおばあさんに聞いて
おられます。またえらい所へ来たなっと思った次第ですが、ここは梅田のホテル
5Fのコンサート会場でございます。会場は満員でございます

前出の「名歌繚乱コンサート」に行って参りまして
一曲目は「丘を越えて」1931年(昭和6年)の曲でございます、歌詞が非常に明朗で
「真澄の空は朗らかに晴れて」澄み渡るようでございます
今のJPOPの歌詞はどこか浅はかな感じがいたしますが、当時の歌詞は
まだ正岡子規の短歌、短詩型文学のような情緒がございますね、最近歌詞が素晴らしいと
思ったのはKenjiぐらいでございますが

一曲目の男性はバリトンの効いた坊主姿に茶色の紋付袴で登場でございます
喋りはどこか兵動に似ております
ワタクシの心はすっかり奪われてしまいました。さてお待ちかねお目当ての方の登場で
ございます。舞台にすごく映えますねえ、立ち姿が凛としております
素晴らしい、ソプラノの声も歌に乗って響き、出演される前に話で今回は
難しいのですっとおっしゃってましたが、そのようには見受けられませんが
歌の合間にバリトンのお兄さんが、「こぶし」が難しいと云っておられました。
たしかに石川さゆりは「天城越え」でこぶしをまわしているなっと、オペラ歌手の
人たちが日本の歌謡曲を歌うのはこういった視点があるのかと、あと日本の歌謡曲は
音域が上から下までカバーしないといけないのでこれも難しい点だと述べて
おらえました。東洋音楽は音譜がないっとたしか「中島らも」が言っていたような
気がしますが、なるほど歌でもここでこぶしを入れるとかないようですね
特に昔の東洋思想では技術を隠したがりますので、武術も医学もですが、儒教の
影響でしょうけど、そのへんはどこも秘伝になるのでしょうね、笑

とてもリラックス出来て楽しいひと時でございました
また機会があれば是非行きたいと思います


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です