生徒」カテゴリーアーカイブ

師父、市長が来てます、来てます。

4年前コロナ禍になる直前に生駒武術フェスタを開催した時に近藤さんに役員を買って出てもらってフェスタでは受付をしてくれました。その時慌てた様子で「師父、市長が来てます、来てます」と段取りしているところにやって来られて、言うの忘れたといいますと、ずっこけてましたか、笑

先日亡くなったと連絡を受けて、以前近藤さんからもらった手紙を読み返しますと東京の母親が病気で何度も東京奈良を往復して、その後亡くなり、葬儀等でバタバタしてコロナのこともあって早く奈良に戻りたいと綴っていました。クラスも時々来てもらっていて、寂しい限りです。横浜出身っておっしゃってたけど、身寄りがないので遺骨は市が保管するとのことで線香も上げにいけないです。

本を出版するとき志をいただき、私(近藤さん)英語科出てるので翻訳手伝いますよと言ってくれてました。ある日クラスで近藤さん歌手は誰が好きなんですかと聞きましたら、ホイットニーヒューストンと言ってましたけえ、I will always love you を聞きながら今宵は献杯

一粒一粒がチップになって

月に数回、外国人観光客相手のガイド仕事をしております。今回はアシスタントに6年前に八卦掌を教えた小町が来てくれました。すっかり大学生で英語の勉強がしたいとのこと。日本で外国人からチップをもらえる仕事はおそらく観光ガイドぐらいでしょう。最初小町にバイトしたことがあるかと聞きますと、「ある」そしてチップをもらったことがあるかと聞きますと「ない」それでもバイトは接客関連で吉でありです。

さてチップのもらい方の方法論はもちろんありませんが、ワタクシの体験談を一つ紹介しました。20年以上前アメリカで◯猫ヤマトの引っ越しで働いていたときです。お客の前で大汗をかいて荷物なり運んでいたワタクシに、お客がいないタイミングを見計らって同僚(仮名)ボディービルダーの須藤親分から真顔で

「タカシちゃん、客の前で汗を拭いちゃ、だめだよ、飛ばさないと、その一粒一粒がチップになって返ってくるのだから」なるほどこれは真理だと思った次第です。要は一生懸命をどのように表現するか。これが日本の接客業とチップのある接客業の違いでございます。

この日はオーストラリア人1名という悪条件でございましたが、それでも小町はチップをもらっておりました。ワタクシの教えなどより彼女の眩い笑顔に勝るものはなしで、1日でワタクシのガイド力を超えて行った暑い日の独立記念日でございました。

#ガイド #奈良 #東大寺 #小町

3/28月曜日、横浜で体幹トレーニング講座

3月28日月曜日に横浜で体幹トレーニング講座をいたします。関東方面の皆様にお会いするのを楽しみにしております。関係者の皆様、いとうけんいちさんご協力ありがとうございます。

今回の講座のきっかけは闘病生活を送っていた生徒の愛ちゃんに必ず関東方面で講座するから、その時はアシスタントで参加してもらうから元気にならないとあかんよっと言っておりました。一生懸命練習するとても素晴らしい生徒でした。

にほんのうた Vol.9

豊中市立文化芸術センター
西尾岳史さん

少々暑い秋晴れの中、生徒のお父さんである西尾さんのコンサートにやってまいりました。家族で数回学園前クラスを受けられたのを覚えております。もう10年ぐらい前でしょうか。豊中市立文化芸術センターと施設も非常に綺麗でござました。しっかりコロナ対策がされた上で会場にはおよそ8割9割ぐらいの座席がうまっておりました。11月に子供の最後の運動会があるのですが、見学者1名となっています。空の下の運動場で感染するんかいっと奈良市教育委員会のトンチンカンでポンコツぶりに文句をいわなければなりません。

話はそれましたが、蝶ネクタイのタキシードに身を包んだ西尾さんが颯爽と現れます。タキシードで仕事をされる姿に武術講師のワタクシなど羨望の眼差しで拝見します。さすがプロの方で、10年前に武術クラスにこらえた時と体型は全く変わっておらず、立居も様になっております。息をグッと飲み込みバリトンの効いた声が会場にこだまします。その一声でワタクシは魅了されました。演目が進み「幽霊屋敷」など歌手というより演者そのものでございました。プロの場数をこなしているのが垣間見れました。

終わる時間が書いていなかったのですが、まあ1時間半ぐらいかなっと思っておりましたが、2時間半のグラマラスな公演でございました。前日に遼馬くん(息子)に明日お父さんのコンサート行くけど、行くんかなっと連絡したのですが、連絡は来ずで、まあ忙しいのやろうっと思っておりましたが、アンコールで演奏者として出ておりました。そらあ言えないかっとこちらは苦笑いでございます。公演が終わって猛ダッシュで帰って木津川クラスをいたしましたが、楽しいひとときでした。公演中にパンフレッドを見て思い出したのですが、8年前にもワタクシは「にほんのうた」に来ておりました。8年前の彼女の豊かな声量が胸の中で共鳴しました。

「師父」「武術兄妹」「環境」

呂耀鉄師父が生徒にとって「師父」「武術兄弟」「環境」どれが一番大切だと思ういわれて、皆が一様に「師父」と答えたら、違う「兄弟」とニヤッと笑って答えました。理由は今日の今日までわかりませんでした。

20年以上前にニューヨークで教えた生徒が励みになったと言ってくれました。末期癌で動くのもやっとの筈の彼女が応用拳を撮ったから、指導してほしいと言ってきたのです。

呂師父は武術は「パンチ」や「キック」の技術なんて問題じゃない「生き方」と教えてくれました。私は愛ちゃんにしっかり伝えることができたのでしょうか、私より歳の若い生徒が亡くなるのは本当に本当につらいです。

日本スポーツ少年団認定指導員

人間万事塞翁が馬といいますが、この検定指導員の出来事は強く思った次第です

事の始まりはおよそ2年前の木津川中央体育館の改修工事で
木曜日の練習が使えなくなり、改修工事のあと、木曜日から
金曜日にクラスを移動して順調にこなしていたのですが
あるときから使えなくなりました、これが春先です

さて理由を聞いてみますと、ある団体がおよそ半年前から
予約をしているということで、それには条件として
スポーツ少年団に所属する必要があるのですが
その団体を立ち上げるのに会から2名認定指導員を
出さなければならないということなのです、そこで
止むを得ず、指導員の講習、最終日にテストと相成ったのです

こちらは20年の指導歴で今更何を勉強するのやっと少々思って
おりましたが、改めて学び勉強することがよかったと
思いました、無事合格もしましたし、少し内容を紐解いてみますと
「トレーニング論」「体力とは」「指導者の役割」「医学的知識」
「ジュニア期スポーツ」「地域におけるスポーツ振興」などなど
感覚で理解していたものが、理論立てて説明を受けたり
新しい分野の勉強が出来ました。

いくつか重要な項目があるのですが、多くの方が理解して
ないであろうものを一つ載せておきます。

「健康の定義」
「健康というのは単に病気がない、虚弱状態ではないということでなく、
肉体的にも、精神ても、社会的にも完全な(健全な)状態のことをいう」

指導なされる方は受講されるのをオススメします。

プロは褒めず

東京でSpinnin Roninの役者たちに武術を教えて参りました。
皆プロのパフォーマーでございます。

普段のクラスでは生徒らの良い所しか見ません、人間ひとえに
弱点や欠点を探し出すのは得意であります、なぜでしょうかね
人間の特性なんでしょう

クラスで子供がトンチンカンな事をしても「元気があっていいじゃない」
尋ねても黙ったままでいる子は「気品があって上品じゃない」

となるわけです、本当にそう思っております

翻ってプロは褒めません、例え上手に動作をこなしたとしても
「いやあ〜、まだまだ」「まだ速く動ける」等、満足させては
ならないのです、プロは満足すると、技術が停滞します
それは他者に仕事を取られて「おまんまの食い上げ」
になるのです、プロはいつ何時も気を抜いたらいけません、それは
競争の中に身を置いている人間の宿命なのです。

まだまだ練習が必要というのがプロに対してもっとも優しい言葉です

旅の醍醐味と夏の終わり

ニューヨーク時代の生徒の横山君に会いに諏訪に行ってまいりました、霧ヶ峰をもう一度見て
登りたいと思っておりました、諏訪は今回で3回目になります

私にとって旅の醍醐味は人に会うということ、知らない場所を観るの
二点になります。

晩御飯をいただいてる時に横山君のお父さんがもう45年諏訪マラソンをしている
っとおっしゃっておりました、それと横山くんの奥さんも3年ぐらいは走っていると
言っておられ、2年前に会った時とは劇的に変わっておられました、なるほど
走るのは良いことなんだなっと至極当たり前のことも人の経験を通して言われると
説得力が違います、帰って来たその日は早速3キロほどはしりました。

横山君のお父さんは月100キロっと言っておりましたので、私は月10キロから
始めたいと思います、良いことはすぐに真似ていきます、今年は走る練習を
重点的に置いていこうかと思います

言葉

先日、役所にいきまして、クラスのチラシを渡します、一文に「障害者」とあります
役所のおばちゃんは今は「障がい者」と書くのですと、こちらは百も承知でございます
いろんな意見はございますが、実は以前、ある方に「障」の字の意味も
「間に立ちふさがってじゃまになる、じゃまをする」で良い意味ではなく
全部ひらがなで「しょうがい者」と書く必要がありますかと言われました。

言葉が変われば本質が変わるのでしょうか、そんなことはありません。
役所の人間は周りがしているから、上から言われたと程度でございましょう
こちらはいつも「障害者」と記入するときに自問自答しております

「障害は不便です。でも不幸ではありません」
“A handicap is inconvenient, is not a misfortune, though”
ヘレンケラーの言葉です

礼儀 感謝を教えるのは可能か

よく空手を習わせている親御さんが先生に礼儀感謝を子供に教えて
ほしいと聞きます、道場に入る時に一礼、写真の拝師に一礼
居合なら刀に一礼という具合です、これが神道の所以です
アメリカでも中国でもこういったことはいたしません
そこには八百万神がいないからです

20年ぐらい前にアメリカで武術を初めて教えた時黒人の子供に
“What’s up Takashi”「よう、タカシ元気か」っと
言われた時にえらい国に来たなっと正直思ったと同時に
日本の常識は通用にしないと理解いたしました

武術クラスで靴は揃えなさいとはいいますが
敬語で喋りなさいとか礼儀正しくしなさいとかいいません
それが不思議なことに武術が上達していくと敬語で
しゃべるようになり礼節をわきまえるようになります
置かれている立場を理解するのでしょう

大会に出て優勝を目指すという子には
礼節を教えます、なぜ挨拶をしないといけないか
なぜだと思うっという問いに考えたこともないっと言う子は
少なくありません

お年寄りの武術クラスに子供を連れて行き終わったら
出口に立っときっと云います、お年寄りがその子に
「今日はありがとう」とおっしゃるのをお辞儀して
「ありがとうございました」と応える様は一人前でございます

礼節を教えるのは難しいことですが、感謝される環境を
子供達に作ることも指導者は必要でないでしょうか
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