虚栄と絶望

休み明けのニューヨークは物騒な事件からはじまりまして、丸腰の人間の
乗った車に私服警官が50発打ち込みまして、その被害者は翌日結婚式を
控えておりまして、あまりにも残酷な話しでございます、撃った警官は
ベテランの白人でありまして被害者は黒人であります。おりに人種問題に
発展しております、どう言い訳しようが、明らかに殺すのが目的だった
と思われます。こんなアンポンタンな人間が居ますとベテランという
意味がかすれて、消えてしまってしまいますねえ。

そんな話しはさておき、ニューヨークのサンクスギビングの
休日中に自殺がありましてっとまた暗い話しなのですが、これが
少林寺の坊さん2人なんです、これまた珍しいと笑い事ではありませんが
基本的にアメリカ人はあんまり自殺しません、それは日本人と比べるに
「まあええわあ〜」のキャパが広いものだと思われます、それとあくまで
楽天的で開拓精神が根付いていると思われ、個人主義によりあまり
しがらみがないのでしょう「明日は明日の風が吹く」
“tomorrow is another day”なのです。

さて、少林寺僧はこちらの中国人にあまり人気がありませんです。
っと自分の知り合いの中国人が、ただ嫌いなのかもしれませんが
「あいつら、肉は喰うわ、酒飲むは、嫁がおるのに、愛人おるわ
あんなもんのどこが、僧や」っとひがみ半分で憤慨しているのです。
ここでいう少林寺僧というのは武術の先生の少林寺僧なのです。

なんせ、めっちゃくちゃ中国の田舎から出て来て、それまで武術一本
修行してきた人間がいきなりニューヨークでございます、それが
武術の先生をするのです、武術の能力は卓越しております、モテないわけ
ございません、並のチヤホヤ度と違います、めちゃくちゃモテるみたいで
ございます。ワタクシと大違いでございます、ニューヨークのメディアも
こぞって特集いたしますので生徒もガッパガッパ入って来るわけです。
文字通り坊主丸儲けなのでございます。
ちなみにワタクシは「地球の歩き方に」こっそり載りましたが
その恩恵が、いまだ発揮されてないように思われます。

いうなれば彼らは浦島太郎が中国からいきなり竜宮城に行った感じなのです
その上この浦島太郎、並の太郎ではございません、絶倫太郎でございます。
嫁がいるうえに、生徒に手を出し三角関係が八角関係となり、まさに
武術教室は修羅場になっていったようです、である少林寺僧は首をつり
もう一人の方はビルから飛び降りましたが、惜しいかな足腰を鍛えに
鍛えあげたようでして両足粉砕骨折にて死なずに中国に無事帰国した
ようです。身体を鍛え上げた武術家には、飛び降り自殺は
向かないようです。

ニューヨークの中国の新聞の三面記事より

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