微笑みの行方2


「ヤンキースタジアム駅前」


「勝訴にて、微笑む加世田君」

一気に2ヶ月過ぎまして、話は昨日になります。
ブロンクスで切符もらったから、ブロンクスの裁判所に行かないと
あかんのかな。っと前日に電話で話しまして、ちょうどヤンキー
スタジアムの周辺にブロンクスの裁判所がありますので
ヤンキースタジアム駅前に朝の9時に待ち合わせして刑事裁判所に
向かいますも、なかなか加世田君が現れませんで、電話がかかって
きまして、「電車間違えて違う所にきてしもうた」っと痛々しいことを
云ってます。かく言う自分も路線バスを久しぶりに乗ったのはいいものの
コースが変わってまして、慌てて下車してだいぶ遅れて待ち合わせ場所に
着きました。およそ15分ぐらい待ちまして、浮かぬ顔をした加世田君と
合流して裁判所に向かいます。

最初に目についた大きな裁判所に入りますも、ここの裁判所じゃないっと
婦警さんに諭されて、丁寧に場所を教えてもらいます。なかなか婦警さんは
優しいなあ、なんて思っておりまして、Criminal Court(刑事裁判所)に
赴きますに、まあガラの悪い輩が多くおります、云うならばチンピラばっかり
で警察も先ほどの高等裁判所と打って変わって殺伐としております、まあ
犯罪者が来る裁判所ですので、当たり前ですけど、入念なボディチェックが
施されて、ようやく中に入ります場所柄でしょうが、プエルトリコ系と
ドミニカ系の人間ばっかりでございます、白人とアジア人はあんまりいません
っというかアジア人は僕らだけです。受付で切符を渡すとベンチに座って
待っとけとこれまたぶっきらぼうに云うわれます。待っていますと
プエルトリカンのおねーちゃんがあんまり待たせ過ぎやと、警察に文句を
云った瞬間、まさしく瞬間にワッパを掛けられて、連行されました。
もう一言ぐらい云うわしてもええものをっと加世田君と話しますも
お互い顔がすこし強張っております、しかしこれほどガラの悪い待ち合い室は
生まれて初めてですなあ、皆チンピラです、まあ僕もなんですけど、笑

2.3時間待たされたでしょうか、その間、加世田君は次の舞台の振り付けを
ノートに記入しておりました、仕事熱心なのでございます。名前を
呼ばれまして別室に赴きます、裁判官がいまして、次官の警察官が罪を
読み上げてます。

次官「路上で賭博」
裁判官「罰金$35」

次官「二重駐車」
裁判官「罰金$25」

次官「路上で飲酒」
裁判官「罰金$25」

早い早い、じいさんの裁判官が一人およそ10秒ぐらいで
裁いていきよります。

そして、自分の順番になり裁判官の前に立たされ
次官が罪を読み上げます。

裁判官「帰ってよし」
タカシ「へえ」
っと隣の裁判所の弁護士に聞きますと、もうええよっと
笑顔で云うわれます。

ということで、加世田君も別におとがめなしで終りました。
まあいろいろ経験しましたが、終ってみればなんてことない
出来事でしたが、なかなかブロンクスの裁判所は味がありましたな
で裁判所の前で記念撮影をしまして、ほっと胸を撫で下ろした日でした。

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