投稿者「takashi」のアーカイブ

先生の日(武術)

金曜日の武術の先生の日でございます、午前中は漫画キャンプのアシスタントで
ございましたが、日本食のレストランにいきまして、子供らが日本語で
オーダーして「水ください」とウエイトレスのネーちゃんに、これでもか
というぐらい水を注がせます、明らかに営業妨害で少し心が痛みますが
やもおえないのでございます。

さて、最終の漫画キャンプが終わり、満身創痍での武術の先生でございます。
17stのダンスフォーラムって場所ですが、フェイゼルと違って環境が良い
ですな、練習にも熱が入るのでございます。

基本練習にスタンス系とコンビネーションを中心に進めます、特に
問題ないでしょうか、つづく飛び技系ですが、ロータス系の技にて
1つコツを教えましたら、何人かの生徒はツボにハマりました
1人は完全にものにしましたな、もう1人も明らかに良くなりまして
ただその一言で技の幅が広がったという好例でございました。
彼らは一生忘れないでしょう、笑

個人練習に移りまして

形意拳の対打です、これは二人一組の型です。
およそ1/4が終りました、息も合ってきたのではないでしょうか
来週は一つ進みましょうかね。

蟷螂拳です、まだ身体が長拳に染まってますかね、型に合わせて身体の
動きを変えないといけません、なかなか難しいかな、もうちょっとかかるかな。
力を抜いて、動作を軽く、俊敏に動くのですが、云うは易しやね。

青龍刀、ちょうど半分の箇所にきましたでしょうか、こちらの青龍刀の型は
飛び技系が増えたので、なかなか難しいかな、動きはよくなってきてます。
もうすこし柔らかく動くとよくなるでしょう。

青龍刀、こちらは前のコンポーサリーですね、始めたばっかりですが
それほど悪くないかな、青龍刀の基本練習をがっちりさせたのが良かったな
来週はもうちょっと進めましょうかね。

こちらも青龍刀ですね、こちらは新しい方のコンポーサリーです、
1/4まできましたかね、次は飛び技に入ります。こちらも基本練習を
がっちりさせたので動きは悪くないでしょう、来週は最初の山場の
ジャップフロントそしてトルネードが入るからこれをどうさばくかが
課題になるでしょうか。

「漫画キャンプ」ラウンド2

“konnichiwa” 朝からブルックリンの高級住宅地内でワタクシの
スットンキョンで少々高めの声がこだまします。

二週間ぶりに始まりました、「漫画キャンプ」でございます
本日ワタクシ一人の先生でございます、アシスタンで先生していたのとは
緊張感が違いますが、翻って漫画の先生ですが絵心はございせん
子供たち相手に日本語の先生でもございます、おまけに着付けもいたしますが
それもしたことがないの「ないないだらけ」のハットトリックでございます
こんな姿を10代の頃一緒に悪さした仲間が見れば目をパチクリさせるに
違いありません、なんせ夜中にすることがなく改造原付バイクにまたがり
ダイエースプレーで氷室京介を気取った輩らが自販機の前でたむろしつつ
安くてアルコール度数の一番高い「薩摩白波」をラッパ飲みし、
これでは酔わんと、上向いて走ってわ、息を切らしつつ
「こんで酔ってきたわ」うそぶいていた、なんとも痛い小僧っ子な
そんな自分でございました。

「それでは、みんなで漫画のヒーローをイメージして描いてみよう〜」と
生徒は白人のお金持ちの子供らでございます、とまあ本職は武術の先生で
もありますので、媒体は変わっても教えるという行為はかわりませんで
なんとかなるものでございます、子供に教える場合は基本的に全褒めで
ございます、「あかん」「だめ」等はいいません、「すばらしい」
「美しい」「クール」で会話を進めます。
子供らの可能性の芽を摘んではいけません、思うがまま、なすがまま
これが一番良いのです。

一段落したら、今度は日本語の先生でございます。
みんなで一緒に”konnichiwa”「こんにちわ」
さあ、元気よく
“konnichiwaaaaaaaaa”「こんにちわ~~~~~」
“very goooood”「大変よろしい」

今度は自分の名前を日本語で書いてみよう〜。
そんあこんなで日本語の先生をするわけでして
こんなことなら妹に外国人に教えるカリキュラムの本を
送ってもらうのやったと思うのですが、まああんまり
細かいことはいいませんのでええかいなっと
(妹は日本で外国人に日本語を教えてるのかな、今もかな)

それが終ったら日本茶の飲み方、着物の着付け、途中で
武術の練習と何じゃラホイで、終ったらクタクタですが
子供らの笑顔がいいじゃありませんか、まあほんまに
何でもするもんですな。

夏だキャンプだ「漫画キャンプ」3

午前中は加世田先生の「サムライ」レクチャーから始まります。
時は12世紀〜
なかなか張ったりもいたについてきて風格すら感じれます。
次は将棋のレクチャーです、駒の動かし方などです。

お昼の時間になりますと、子供らは日本食を食します、今日は近所に
住んでいる日本人のおばあさん、ノリコばあさんが女王の家にやってきて
ちらし寿司やら、そばなど作ってくれました、ありがたいことです。
このノリコばあさんっていうのは何でもパークスロープに30年ぐらい
住んでいる矍鑠とした80歳ぐらいのばあさんです、英語が片言ですので
ワタクシが同時通訳をいたしますが、耳が遠いのと相まって
とんでも同時通訳になっていたりしますが、今のところこれといった問題が
あとから発生しておりませんので、通訳は上手くいっているのでしょう。
ブルックリンで英語が片言で身よりがない日本人のばあさんを見るに大丈夫かな
っと心配はしております。

でこのマンガキャンプの子供らは食するのに色々いうわけです、ベジタリアン
だから、これは喰えん、魚はアレジーだから、喰えん、これは旨くない等
お前らガッツで喰わんかいっと、気力で腹12分目まで持ってこい、そこだけ
tsunami小林を敬えっと

折角、80過ぎのばあさんが作ってくれたのをウソでも旨い旨いっと云えんかっと
「お前ら残さず飯を喰わんか」っとのど元まで出かかって「アレジーは大変やな」
っと相づちを打っているわけです、しかしベジタリアンと云いつつ
「お前、野菜も喰わんやんけ、ピザばっかりかい」っと
(この飽食時代の申し子たちめ)っと心の中で叫んでおるわけです。

残さないで飯を喰えっと云われて続け、「今日は焼き肉やからあ〜」っと
急いで家に帰ると焼き肉がハムやったりとそういう幼少時代で
まずかろう、旨かろうは、二の次なのです、残さず食べるのが礼儀なのです
逆にこれは不味かろうっと思うものには、これはいけるなあ〜っとあえて
云ったりするのが、それが「サムライ」なのです、武士は食わねど高楊枝
の精神論は現代っ子には届かないのです、それはあたかもウチの親父さんが
初めて家で電動鉛筆削りを見て、こんなもん買わんとカッターで削れっと
憤慨していたあの感覚に近いだろうっと思う今日この頃でございます。

夏だキャンプだ「漫画キャンプ」2

西日を浴びて引き上げる子供たちと日本語教師兼武術講師のワタクシが
ブルックリンの高級住宅地の一室に戻り、引き続き日本語の勉強をします。
konnichiwa, sayonara等の挨拶から、今度は日本食のレストランで
オーダーするやり方を教えます、とりあえず「〜下さい」を多用したら
問題ないっと子供らを手玉に取ります、そのうち一人の白人のガキんちょが
cucumber(きゅうり)は何でカッパっていうのやっと聞いてきます。

まずカッパの説明をしないといけません、ジャパニーズモンスターで
川に住んでいて、キュウリが好きで、相撲も好きやなで
頭に皿を乗せてて、皿がドライになったら死ぬ。

今思うにハチャメチャな説明ですが、いきなりカッパについて聞かれて
カッパの知識などなくワタクシのCPUでフル稼働させたら、上記のような
説明になってしまいました、がここですかさずフォローを入れます。

明日、カッパマスターの加世田先生が詳しく教えてくれるからっと
何とか逃げ切りました。

つづく…………………….

夏だキャンプだ「漫画キャンプ」in ブルックリン

今日は今年一番の暑さだったニューヨークです。

「漫画キャンプ」って何じゃらほいと思われる方々が多数を占めると
思いますが、要は子供らが1週間、講師付きで漫画を楽しく勉強しようと
いう企画がガーナの女王の元、立ち上げられまして、そんな漫画キャンプ
なんて来る子供らがいるかいっと、タカをくくっていたワタクシと
加世田君がきっちり講師陣として子供らに教えることになりました。
(そろそろ本気で仕事を選ばないといけないと思いますが)

ちなみに米国は日本の漫画がブームでございます、この仕事を請け合うまで
全く知らなかったのですが、「Naruto」や「One peace」人気らしいです。
加世田君は「北斗の拳」のラオウの生き様を伝えると息巻いてましたが
自分は残念ながら長らく漫画を読んでおりませんで、最後に熟読したのが
たしか「浪速金融道」だったと思いますが、白人のガキらには全く届かない
でしょう、僕がどれほど力んで肉欲棒太郎の生き様を伝えようにも
全く不可能な作業かと思われます。

カリキュラムの方は漫画ばっかりっというわけにもいかず、自分たちで
衣装を作ってコスプレをしたり日本の文化を伝えつつ、武術を教えつつ
日本語を教えつつ、最後に侍と忍者のデモンストレーションという
また無茶苦茶なカリキュラムでございます、大丈夫かと思われた
方々もいるかと思いますが大丈夫ではございません、非常に痛々しいです。

初日は現地に着いて女王から子供に教えるミッションが下りまして
「公園で武術を教えながら日本語も教える」っということでしたが
人間追い込まれたら出来ない事がないのです、西日を受けながら子供らは
汗をかいてさわやかな笑顔で日本語を唱えているのです。

つづく……………………

盆栽と万歳

ワタクシ夏は特に忙しいです、武術大会もあるのですが忙しいときに
限って仕事が舞込んできます。

友人「え〜っと、月曜にPress kitのサンプル作って、火曜日に仕上げて」
ワタクシ「またあ、めちゃ云うたら、あかんでえ」
友人「だって、プエルトリコ行くから」

っとこんな塩梅でしてプエルトリコ行くから、っと明らかに理由になって
おりませんが、そこは零細企業なのです、わかりましたっと素直に答えるのです
それが決して、彼女とバカンスだとわかっていてもニコニコ顔なのでございます。

先日は家庭教師でデザインを上の女の子に教えておりますと横の部屋で
武術講師の加世田君が下の男の子に何やら教えています。
その部屋の片隅にはお手軽盆栽セットがおいておりまして、それを指し手か、いなか
Bonsai, Bonsai, Bonsaiと子供と一緒に連呼しております。
それがしまいにBonsai, Banzai, Bonsai, Banzai, Bonsai, Banzaiと
連呼するのです、横ではデザインの勉強をしているというのにですよ。
これは注意を促した方が良いかなと思いきや、男の子が聞くのです

男の子 “What is Bazai?”

加世田座長 “hun~~, Banzai for Emperor” (陛下に万歳)

と両手を挙げ、「万歳〜、万歳〜、万歳〜」っとやっているのを
横目でこれはある意味、注意出来ないなっと
しかしこの子はトンチンカンな日本語ばっかり覚えて大丈夫やろうか
っと一人危惧するのです。

明日からの武術クラスは

お知らせです、いつもの金曜の練習は明日から練習場と時間が変わりますので
間違えてファイゼルに行かないようにしてください。

場所は
Dance Forum NY
20 E 17th St 2F
New York, NY 10003
(212) 633-7202

時間は
5時-7時です。

何かありましたら、連絡してください。

パークスロープにて、後半

金曜日の昼下がり、騒音を気にしてか密室になっている蒸し風呂の
ような部屋にて黒人の民族音楽と彼の歌が流れてきます。3曲、4曲
と流れるようなメロディー、情緒豊かな詩が一室にこだまします。
5曲目に入る瞬間、非礼詫びて退散しようと後方の女王を見ますと
詩に感動してか薄ら涙を浮かべております。

「それでは帰ります」

っと云うすべがなくなった、瞬間なのです。
こうなれば腹をくくらなければなりません、リサイタルが終るまで
辛抱なのです。5曲目が終わり、黒人のおっちゃんが気を利かしてを(いらん気)
何か日本の歌を誰か歌ってくれませんかと我々にリクエストを求めます。
その瞬間、加世田座長とワタクシの目線が合致しあい、「お前がいけ」と
無言の重圧を掛け合うのですが、ここは舞台役者の加世田君が生け贄に
選ばれるのございました、ひさしぶりに座長のアカペラを聞くのです。

「島唄〜は風に乗り〜」

ワタクシのはにかんだ顔が苦痛で歪みます、笑いをこらえているのです。
誤解していただいては困りますが、座長は決して歌が下手ではありません
舞台仕込みのバリトンの効いた声はそこらへんの歌手よりよっぽど上手で
ございますが、ニューヨークのBrooklynの密室で汗だくの黒人のおっちゃんの
リズムに乗せられ無理矢理「島唄」を歌う加世田座長、それを固唾を飲んで
見守る女王、ちょっとやそっとではそんな状況を持っていけません。
時間は明らかに3時15分を過ぎてワタクシの武術講師は遅刻で気持ちは
あとは野となれ山となれ、と思っているところでアカペラの島唄と即興で
のリズム、無茶なリズムをねじ伏せて歌う島唄に望郷の思いは届きません。
むしろ時間的猶予のない悲劇的な状況を通りこし場面は滑稽模様なのです。

こらえにこらえた「島唄」が終わり、じゃあ最後の曲をとまた曲が流れます
サビの箇所に入り黒人のおっさんが「さあ、みんなでえ」サビの合唱で
ございます、このときほど「おっさんええかげんにせえよ」っと思った
ことはありません。

「すいませんです、少しおくれます」っとリサイタルの後に
生徒に連絡を入れ猛ダッシュで駅まで走ります。
この年になっても本当にあやまってばっかりなのです。

パイレーツの背番号18

日曜の昼下がりヤンキースの試合をボーと見ておりましたら
パイレーツの背番号18桑田がいきなり登板のヤンキース戦です
ハラハラドキドキの投球でございます、なんせ直球が85マイル前後
(136キロぐらい)まさに打ちごろの球でございます、カッキーンっと
良いあたりもショートのファインプレイ、これまたカッキーンっと
ライトのダイビングキャッチとしのぎます、回はまわって打順は1番から
この回も再三バックの好守でなんとかツーアウトで3番のBobby Abreuを
「あかん、あかん、次まわしたら、あかん」とワタクシの悲鳴もむなしく
ファアボールで塁に出します、ここでヤンキーの4番A Rotでございます
50試合ぐらいですでに20本塁打以上を打っているリーグ最強のバッターです。

初球、「カキーン」外の緩いカーブを見逃すはずもなく

いつものアナウンサーMichael Keyのホームラン打った時のフレーズ

“SEE YA”

ブラウン管からこだまします、と云う具合でホームランでございました。

頑張れ桑田

ブルックリン、パークスロープにて

金曜の先生の前にニューヨークのBrooklynパークスロープの女王の元に
向かわなければなりません、それは以前話しに出て来たガーナの女王が
デザイナーのインターンが必要だからです、それの仲介をかって出たのが
ワタクシですので、デザイナーの日本の女の子と待ち合わせをして
向かうわけなのですいつもより少し早い目に家を出ますも地下鉄の
入り口がテープで入れないようになっております、「やっぱりかい」
舌打ちをします。こんな時に限ってニューヨークの地下鉄が動かんのです
だいたい金曜のお昼に工事なんかするかと、夜中にせえよっ、常識やろうっと
憤慨するのです、皮肉にもその日のニューヨークのタブロイド紙の一面は
地下鉄の運賃値上げの話題でしたが、まともな仕事をしてから値上げ
せえよっと冷たい目線で新聞の一面を見たのはワタクシだけで
なかったっと思います。

地下鉄が125stのハレームで地上に出る瞬間を狙って、その女の子に
すいませんです、少しおくれますっと連絡をいれます。この年になっても
あやまってばっかりなのです。

さて待ち合わせ場所につきましたら、現地にて王子の武術講師雇われている
加世田座長から電話が入ります。

「黒人音楽好き? コンサートやから」

なんの事が全くわかりませんで、またあいつアンポンタンな事を云うてる
っと思いつつ、日本の女の子デザイナーを引き連れて女王の元に行きます。
このとき時間は2:45pmで武術のクラスは4時からマンハッタンですので
逆算しても3:15には電車に乗ってトンバ帰りで向かわなければなりません。

ニューヨークのブルックリンでも高級住宅地のエリアにある女王の家に
つきまして、奥の部屋に進みますとアンプにギターが繋がって民族衣装に
身を固めた黒人のおっちゃんが椅子に腰掛けております、観客は女王の
子供らと近所のばあさん、それと我々でご丁寧に窓を閉め切っており蒸し風呂の
ようなところで黒人の民族音楽の弾き語りの始まり始まりなのです。
このとき2時58分でございます、隣に陣取ったデザインの女の子は目を白黒させて
おります、ワタクシといえば如何に失礼なく退散するかそれを思うばかりで
心の中は「時間が迫る〜、気はあせえ〜る」っと昔そんなコマーシャルが
あったなあ、っと思いながら、演奏する黒人のおっさんがだんだん
「黒ひげ危機一髪」に見えてくるのでした。

つづく……………..