用心棒

用心棒と云えば三船敏郎の「桑畑三十郎」の漢ぶりにしびれるのです
誰もが三船敏郎と己を重ね合わせるのでしょうが、現実はよくて
加東大介で、だけど実際は東野英治郎なのです。

もう一つ特筆する「用心棒」ものといえば藤沢周平の「用心棒日月抄」
でしょうか、剣の達人で浪人の青江又八郎の糊口をしのぐために
「口入れ屋」(派遣屋)から無体な依頼を受けつつ江戸を舞台に六面八臂
の活躍する用心棒ですが、二本差しの侍が犬の用心棒、町娘の習い事の
行き帰りの警護をする様はやはり滑稽模様でございます。どちらかと
いいますと、こちらの用心棒の方が親近感がわきますかね。

とまあネタを振ったわけですが、明日からワタクシ用心棒の仕事が
入りまして夜盗にそなえて泊まりということです、さきほど寝酒が
必要やろうということで、ウイスキーを買ってきまして用心棒に
備えます、「用心棒日月抄」でいいますとワタクシ、細谷源太夫といった
ところでしょうか。

Battery dance festivalに行く


「マスクマンで参上、加世田座長」

日曜日の昼下がりでございます、野外ということで雨が降らなければっと
思いつつ会場を目指します、今日はSpinnin Roninの野外公演があります
しかも新作でございます、「里見八犬伝」です。何名かの固定メンバーと
新しいメンバーが何名か入っております、ダンサーの女の子に武術の同門の
兄弟あとは自分と加世田クラスの生徒の面々です。

MCが出て来て、Spinnin Roninの説明をします、金曜日に舞台を
一回終えてますので、それの印象を踏まえて説明しますが、それは
褒め過ぎやろうっというぐらいの褒め方で、一瞬「ウソも方便」で
云っているのではないかと勘ぐりたくなりましたね、笑

最初の印象ですが、舞台構成が巧みになってきていると思いますねえ。
野外でしたので、ライティングはありませんでしたが、衣装、音楽、役者
ダンサーと云った舞台構成の主軸を巧みにストーリーに絡めさせます。
主要メンバーの出来映えは、今回も間違いなく無難にこなしておりましたね。
特に問題はないでしょうか、座長もまずまずといった感じですかね。
主役の女の子も素晴らしい出来映えでした、最初のダンスシーンは
特によかったと周りの人間は云っておりましたね、音楽もいつもの
どっかから、引っ張ってきて曲でなくオリジナルでしたのでここが
今回一番特筆する点でないでしょうかね、次回また期待ですね。

笑顔との引き換え

ここ4年ぐらいは夏の武術大会に向けて7月、8月は猛烈にトレーニングして
おりましたが、今年は6月、7月の漫画キャンプ in Brooklynが忙しく
なおかつその大事に時期にトレーニングとお金が出来ず、苦渋の決断で
断念した今年の夏の武術全米大会でしたが、現在もその漫画キャンプの
余韻を引きずりデザイン関連の仕事が大変でございます。
これは加世田君(漫画キャンプの同僚兼劇団代表)に愚痴の一つでも云って
胸のつっかえを取ってしまおうと思ったのですが、のど元に仕掛けた愚痴を
云うおうと思いきや

「いやあ、俺は、何も食べてないのに下痢や」

っとあちらは精神的に参っているようであります、多くの劇団員を束ねつつ
アメリカ人、中国人、日本人とバックグランドの違う人間が集まって劇を
あげていくのですから気苦労もたえないのです、それに大事な準備期間に
漫画キャンプの先生という無謀な試みを行なったツケがまわってきたのです。

「頑張ったら、何とかなるで、世間がお前について来てないだけや」っと
すっかり励ましているワタクシがいるのです、のど元に仕掛けた愚痴も
サイトのお金をちょっとでもくれっということも精神的に参って下痢に
なっている人間にはさすがにワタクシも云えません、お互いこうなったのも
漫画キャンプのせいだと分析するのですが、初夏のある漫画キャンプの日に
加世田君がこんなことを云っておりました。

ツヨシ「子供の笑顔をみたら、まあええっかあ〜、って気分になるな」
タカシ「せやなあ〜」

そのときにまさか一ヶ月後に神経性の下痢になるなんて、モニターの
見過ぎで目を閉じたら星が飛んでるなんて思いもしなかったはずの
おっさん二人です。

リハを観に行く

日曜日の武術の先生のあとに加世田劇団のリハーサルを観にいきます。
今月の24日、26日が本番で総勢15人ぐらいの大所帯です、飛んだり跳ねたり
の舞台です、新しいメンバーが2.3人おりますなあ、他は武術の生徒の子が
ほとんどです。

「じゃあ、コーヒー買って来るから」「この辺で写真を撮ろうか」

っとパシリとカメラマンがワタクシの仕事であります、えらそうにふんぞり
返ったりしません、加世田座長も親切丁寧に劇団員を指導していきます
翻って灰皿を投げたりなど決してしません、紳士加世田でございます。
我々ほど横柄という言葉が似合わないオッサンらはいないと思われます
冬の鍋で人が集まる時など

「じゃあ、年功序列で、僕らが」

っとビールの買いに外に出向くのあります。

日曜の先生(初日)

8月から武術の先生の日が週2回になりまして、当日気持ちも高ぶり早めに
スタジオに向かいます、さすがニューヨークでございます、スタジオの下は
軽日本食屋があります、天ぷらうどんを食べようかなと思いましたが
動きが鈍くなるかと思い、ここは抑えて草餅を食べて気合いを入れて
スタジオ入りです。

40分ぐらい前から汗だくになりながらストレッチを施します。
30分、20分、10分前と生徒は来ません、家でテレビを見ながら右向いて
左をむけば5分は経過するようなものですが、時計を見ながら待ち人を
待つその1分が無限の長さに感じるものなのです、それは初デートにて
京都の四条大橋で待ち合わせしたあの感覚に近いのでございます。

坊主(誰も来ない)やったらどうしょうかと、閑古鳥が鳴いてるなっと
思いつつ、張り切って家を出た手前彼女にどういう言い訳をしようか
言い訳その3ぐらいを思いついたら、スタジオのインターホンがなり
生徒がやって来まして、ほっと息をなで下ろしました。

練習はいつも通りですが、これからは週二回の練習ですので少し内容を
変えた方がいいか、それとも金曜日と同じメニューにするか様子を見ないと
いけませんね。

partyですな。

リエちゃんのpartyですな。

以下情報です、ニューヨーク近郊の方ぜひ行ってください。

8月中旬に加世田劇団の舞台もリエちゃん出演やね、迫ったら
そちらの方も連絡します。

RIE`S BD PARTY

Aug,5th(SUN)
@R BAR
http://www.rbarnyc.com/
Bowery (BET Spring&Prince)
Take N.W.R train to Prince street
or 6 train to Spring street
or F train to B`way Lafayette

9pm~2pm

Show case starts 11pm~

RED BLUE(HIPHOP)
NOBUYA
TAKA(TAP)
BIG MIKE
Krussia(Beat BOX):未定
etc…

Admission:FREE

MC: CHOCO
DJs: AKI,PEACE,YASU
(HIPHOP,REGGAE,FUNK,R&B…)

ID A MUST!!
(21 OVER)

Hope see you there!

Have a lovely weekend!

http://www.globalentrhythms.com/welcome.html
http://www.soulnydance.com/

先生の日(武術)

金曜日の武術の先生の日でございます、午前中は漫画キャンプのアシスタントで
ございましたが、日本食のレストランにいきまして、子供らが日本語で
オーダーして「水ください」とウエイトレスのネーちゃんに、これでもか
というぐらい水を注がせます、明らかに営業妨害で少し心が痛みますが
やもおえないのでございます。

さて、最終の漫画キャンプが終わり、満身創痍での武術の先生でございます。
17stのダンスフォーラムって場所ですが、フェイゼルと違って環境が良い
ですな、練習にも熱が入るのでございます。

基本練習にスタンス系とコンビネーションを中心に進めます、特に
問題ないでしょうか、つづく飛び技系ですが、ロータス系の技にて
1つコツを教えましたら、何人かの生徒はツボにハマりました
1人は完全にものにしましたな、もう1人も明らかに良くなりまして
ただその一言で技の幅が広がったという好例でございました。
彼らは一生忘れないでしょう、笑

個人練習に移りまして

形意拳の対打です、これは二人一組の型です。
およそ1/4が終りました、息も合ってきたのではないでしょうか
来週は一つ進みましょうかね。

蟷螂拳です、まだ身体が長拳に染まってますかね、型に合わせて身体の
動きを変えないといけません、なかなか難しいかな、もうちょっとかかるかな。
力を抜いて、動作を軽く、俊敏に動くのですが、云うは易しやね。

青龍刀、ちょうど半分の箇所にきましたでしょうか、こちらの青龍刀の型は
飛び技系が増えたので、なかなか難しいかな、動きはよくなってきてます。
もうすこし柔らかく動くとよくなるでしょう。

青龍刀、こちらは前のコンポーサリーですね、始めたばっかりですが
それほど悪くないかな、青龍刀の基本練習をがっちりさせたのが良かったな
来週はもうちょっと進めましょうかね。

こちらも青龍刀ですね、こちらは新しい方のコンポーサリーです、
1/4まできましたかね、次は飛び技に入ります。こちらも基本練習を
がっちりさせたので動きは悪くないでしょう、来週は最初の山場の
ジャップフロントそしてトルネードが入るからこれをどうさばくかが
課題になるでしょうか。

「漫画キャンプ」ラウンド2

“konnichiwa” 朝からブルックリンの高級住宅地内でワタクシの
スットンキョンで少々高めの声がこだまします。

二週間ぶりに始まりました、「漫画キャンプ」でございます
本日ワタクシ一人の先生でございます、アシスタンで先生していたのとは
緊張感が違いますが、翻って漫画の先生ですが絵心はございせん
子供たち相手に日本語の先生でもございます、おまけに着付けもいたしますが
それもしたことがないの「ないないだらけ」のハットトリックでございます
こんな姿を10代の頃一緒に悪さした仲間が見れば目をパチクリさせるに
違いありません、なんせ夜中にすることがなく改造原付バイクにまたがり
ダイエースプレーで氷室京介を気取った輩らが自販機の前でたむろしつつ
安くてアルコール度数の一番高い「薩摩白波」をラッパ飲みし、
これでは酔わんと、上向いて走ってわ、息を切らしつつ
「こんで酔ってきたわ」うそぶいていた、なんとも痛い小僧っ子な
そんな自分でございました。

「それでは、みんなで漫画のヒーローをイメージして描いてみよう〜」と
生徒は白人のお金持ちの子供らでございます、とまあ本職は武術の先生で
もありますので、媒体は変わっても教えるという行為はかわりませんで
なんとかなるものでございます、子供に教える場合は基本的に全褒めで
ございます、「あかん」「だめ」等はいいません、「すばらしい」
「美しい」「クール」で会話を進めます。
子供らの可能性の芽を摘んではいけません、思うがまま、なすがまま
これが一番良いのです。

一段落したら、今度は日本語の先生でございます。
みんなで一緒に”konnichiwa”「こんにちわ」
さあ、元気よく
“konnichiwaaaaaaaaa”「こんにちわ~~~~~」
“very goooood”「大変よろしい」

今度は自分の名前を日本語で書いてみよう〜。
そんあこんなで日本語の先生をするわけでして
こんなことなら妹に外国人に教えるカリキュラムの本を
送ってもらうのやったと思うのですが、まああんまり
細かいことはいいませんのでええかいなっと
(妹は日本で外国人に日本語を教えてるのかな、今もかな)

それが終ったら日本茶の飲み方、着物の着付け、途中で
武術の練習と何じゃラホイで、終ったらクタクタですが
子供らの笑顔がいいじゃありませんか、まあほんまに
何でもするもんですな。

夏だキャンプだ「漫画キャンプ」3

午前中は加世田先生の「サムライ」レクチャーから始まります。
時は12世紀〜
なかなか張ったりもいたについてきて風格すら感じれます。
次は将棋のレクチャーです、駒の動かし方などです。

お昼の時間になりますと、子供らは日本食を食します、今日は近所に
住んでいる日本人のおばあさん、ノリコばあさんが女王の家にやってきて
ちらし寿司やら、そばなど作ってくれました、ありがたいことです。
このノリコばあさんっていうのは何でもパークスロープに30年ぐらい
住んでいる矍鑠とした80歳ぐらいのばあさんです、英語が片言ですので
ワタクシが同時通訳をいたしますが、耳が遠いのと相まって
とんでも同時通訳になっていたりしますが、今のところこれといった問題が
あとから発生しておりませんので、通訳は上手くいっているのでしょう。
ブルックリンで英語が片言で身よりがない日本人のばあさんを見るに大丈夫かな
っと心配はしております。

でこのマンガキャンプの子供らは食するのに色々いうわけです、ベジタリアン
だから、これは喰えん、魚はアレジーだから、喰えん、これは旨くない等
お前らガッツで喰わんかいっと、気力で腹12分目まで持ってこい、そこだけ
tsunami小林を敬えっと

折角、80過ぎのばあさんが作ってくれたのをウソでも旨い旨いっと云えんかっと
「お前ら残さず飯を喰わんか」っとのど元まで出かかって「アレジーは大変やな」
っと相づちを打っているわけです、しかしベジタリアンと云いつつ
「お前、野菜も喰わんやんけ、ピザばっかりかい」っと
(この飽食時代の申し子たちめ)っと心の中で叫んでおるわけです。

残さないで飯を喰えっと云われて続け、「今日は焼き肉やからあ〜」っと
急いで家に帰ると焼き肉がハムやったりとそういう幼少時代で
まずかろう、旨かろうは、二の次なのです、残さず食べるのが礼儀なのです
逆にこれは不味かろうっと思うものには、これはいけるなあ〜っとあえて
云ったりするのが、それが「サムライ」なのです、武士は食わねど高楊枝
の精神論は現代っ子には届かないのです、それはあたかもウチの親父さんが
初めて家で電動鉛筆削りを見て、こんなもん買わんとカッターで削れっと
憤慨していたあの感覚に近いだろうっと思う今日この頃でございます。

夏だキャンプだ「漫画キャンプ」2

西日を浴びて引き上げる子供たちと日本語教師兼武術講師のワタクシが
ブルックリンの高級住宅地の一室に戻り、引き続き日本語の勉強をします。
konnichiwa, sayonara等の挨拶から、今度は日本食のレストランで
オーダーするやり方を教えます、とりあえず「〜下さい」を多用したら
問題ないっと子供らを手玉に取ります、そのうち一人の白人のガキんちょが
cucumber(きゅうり)は何でカッパっていうのやっと聞いてきます。

まずカッパの説明をしないといけません、ジャパニーズモンスターで
川に住んでいて、キュウリが好きで、相撲も好きやなで
頭に皿を乗せてて、皿がドライになったら死ぬ。

今思うにハチャメチャな説明ですが、いきなりカッパについて聞かれて
カッパの知識などなくワタクシのCPUでフル稼働させたら、上記のような
説明になってしまいました、がここですかさずフォローを入れます。

明日、カッパマスターの加世田先生が詳しく教えてくれるからっと
何とか逃げ切りました。

つづく…………………….