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禿鷲と禿鷹

クラシックバレエ指導歴30年の片岡先生のスタジオにお邪魔します
遠いところをようこそお越し下さいました、と丁寧な挨拶でございます
アシスタントのランですっと白人のごつい生徒を連れていきまして
ちょっとおっかなびっくりのようでございました、トゥーランドットの
映像をyoutubeでさがして見てまいりました、見せていただいたdvdと
同じものでございました、完全に現代武術で八卦掌が入っております
飛び技はバタフライキックであと武器で剣を使っておりました

さてとりあえずスタジオで稽古でございます、10代後半から20代前半の
女の子ら5人でございます、まるで白鳥の群れに禿鷲と禿鷹が鎮座している
そんな雰囲気でございますが、とりあえず武術のストレッチから説明していきます
最長キャリアの子でクラシックバレエ歴20年でほぼ全員10年以上のキャリアで半年に
一回ぐらいは舞台に出ているという言わばトップレベルの子たちですが
武術のストレッチに関してだめでございました、硬いございます
予定をオーバーしてストレッチと身体使い方を説明します、それから
基本動作の練習に入りますが、クラシックバレエ一筋でこられています
当然すぐに現代武術の動きに出来ません、筋肉の記憶というのは一回覚えたら
なかなか忘れないのが特徴でございまして、頭の記憶はすぐ忘れますも
例えば3日前のお昼ご飯を即座に答えれないと思います、筋肉の記憶を
忘れさせる訓練が武術にはございまして、これは違う型をするときに身体を
リセットする用法ですが、これはなかなかハードでございます
例えば全く違う拳を掛け持ちして習うなら、多少は進歩があるでしょうが
似ている拳を違う所で習ったら間違いなく相殺してしまいます、単純に
身体が混乱するからです

クラシックバレエの現役の子らに現代武術を刷り込んでいきます
メンタルとフィジカルの同時に説明していきます、如何に付け焼き刃の精度を
あげる教え方です、7.8年前にニューヨークで教えていたあの感覚にふつふつと
蘇ります、あっと云う間に3時間、基本、応用、そして振り付けまで
5人のフォーメーションの現代武術の型を即席で作りましたが、さて次回は
どのように変化しているか楽しみです


衣装、照明、ブレイクダンサーたちに役者にラグビーのヘッドギアなどつけて
ましたね、ヨーロッパの作品ですが、すばらしいですね

8年ぶりの生徒の登場

2003年ぐらいにニューヨークで教えていた生徒がクラスに登場でございます
サトちゃんでございます、今の生徒らの兄にあたる存在でございますね
武術兄弟でございます、ニューヨークのクラスで一生懸命練習していた姿を
思い出します、当時のクラスはストレッチは10分あげるから各自でやって
云って、いきなり全力のストレッチキックでスタートです、ちょっと固さが
見られると思ったらちょっと中断してストレッチをしてスプリットで
思いっきり太ももと踏み付けて悶絶させてから、「良し」といって再開で
ありました、トップスピードを保ったまま1時間ぐらいキッツイ基本練習
それから型の練習こちらも全員ほぼ全力でやってましたね

昨日はひさしぶりに飛び技を披露しておりましたが、まだまだ軽いわ、笑
ショービジネスの激戦区で戦ったのですから、ブランクなんか関係ないですな

そろそろ子供らに飛び技を集中して教えないといけないと思っていたので
来てもらって多いに助かりました
バク転、バク宙、エリアル、トルネード、ツイスト、ジャンプフロントと
やってもらいました子供らも納得したでしょうか

帰りにご飯を食べに行って、「弟」「妹」の武術兄弟の話やニューヨークの
時の話、これからの武術クラスの話などして疲れた身体が心地よく、昔の生徒が
訪ねてくるのは嬉しいものです、幸せ者だと思いながらラーメンをすすりました

今教えてる子らが、また10年、20年してクラスへ来てくれたらそれはそれで
嬉しいのでしょうねえ


「この舞台の最後のファイトシーンは絶品やったねえ」

the ヤング マスター

日本に帰って来てこの5月で武術クラスが3年目に突入いたします
ニューヨークで8年間教えていましたので11年目でございます

両国で教えて最大の違いはゴールの設定をどこにするかでして
ニューヨークでの場合は技術的習得で難易度の高い技や型を
習得したい生徒が大多数をしめておりましたので、それに見合った
教え方でございました、例えばカズマ君など
再来週舞台で鳥にならないといけないので鷹爪拳を教えて下さいっと
いった思い切った依頼などがございました、そんなカズマ君も
先週はエジプトっていうてたかな、今では世界で活躍しております、笑
アメリカはファーストフード発祥の地であります、如何に早く
Time is moneyを地でいくそんなお国柄でございます

だいぶ日本での武術クラスも慣れてまいりました、こちらは
生徒の成長を見ながら1年先、5年先、10年先、20年先ぐらいで
ある程度計画をたてて教えております、もちろん予定は未定で
ございますが、先週の土曜日ストレッチで条件がそろいましたので
小学校6年生の女の子にストレッチの先生してっということで
先生でございます、ワタクシ内心はハラハラしておりましたが
隣のかあさんもチラリチラリと娘さんを見ております

まあ何事も経験でございます、どんな先生も最初に教えるときは緊張するもので
ワタクシも最初にフェイゼル教えた時を思い出す時がございます
彼女が10年15年したときに何の仕事をしようか〜っと思った時に
なんのジャンルの先生でも11歳で先生出来たのやから出来るさっと
太鼓判を押せるのでございます、武術クラスの経験が財産になって
もらえるたらと思っております、しいて云えばそれが日本での
武術クラスのゴールでございます

というわけで
ジャッキーチェンから
“The Young Master”

演武と見学と公開練習その3

晴れきった11日の朝でございます、昨年は未曾有の大惨事でございました
被災地の方々が早く心身共に元気で楽しく生活できる
ことを祈っております

奈良中部公民館というところで公開練習でございます、奈良の西部公民館で
土曜日練習しておりまして適当に愛想をしてましたら、公開練習してもらえませんかっと
聞かれて「ええですよ」っとそれで決定でございました、人に頼まれるなど
男冥利でございます、ワタクシの判断基準ですが、基本何事も迷ったら「やる」
でございます、公開練習は1時間15分と短めでございましたが
特に変わりなく普通の練習でございました、飛び入りで参加してくれた
子供の手を引いて練習していますと、子供が目に涙を溜めておりました、苦笑

7.8年前であったでしょうか、アメリカのNJのミツワという日系のスーパーで
節分の日に赤のタイツに鬼のパンツに鬼のお面でスーパーを練り歩く仕事が
ありまして子供がカンを起こして泣くので、お面を外して歩いてくれっといわれて
また無碍なことを云いよるっと思いましたが、お面を外して練り歩いたら
またしても子供がカンを起こして泣いておりました、強面でございますかね
今ではすっかりズルッパゲですが、当時は肩まであった長髪にスパイラルを
当てて色黒でしてたので、よく中南米の移民に間違えられました

演武と見学と公開練習その2

阿倍野ベルタの地下2階にちょっとした地下食堂街になっておりますも
隣にQ’s mallが出来たせいでしょう、風前の灯火でございます
シャッターストリートとかしておりますが、第一旭のラーメン屋が
あったので今度寄りたいと思います、高校が京都でしたので
よく京都駅の近くの第一旭に寄りました、今度「ターロー」肉麺を
15年ぶりぐらいにチャレンジしたいと思います

さてみんなで第一旭でなく中華屋で食事をしまして、ここも
悪くなかったですね、今度ここにもまた行きましょうか
今日のメインディッシュの大阪武術隊の練習見学と生徒2名参加でございます
元々車のジャガーの駐車場だったビルを練習場に改造、床もオールカーペットで
ゆうに武術の演武コート4面はあります、天井も5メートルぐらいはありますか
槍の練習も全く問題ございません、人を気にせず槍の練習が出来る室内練習場は
ここぐらいでしょうか、これが1階、2階、3階とまさにワタクシの理想の
武術練習場でございます、1階にはさりげなくベンチプレス等の筋トレコーナー
もございまして、アイヤ〜、うらやましい〜、限りです、廃墟の工場なんかで
武術クラスを作ろうかいっと思ってましたがビルも視野に入れていきましょう、笑

二時からの練習です、午前中に2時間半の練習をやってたみたいですが
普通にやりよりますよ、練習内容はワタクシがニューヨークでやっていた
現代武術の内容と変わりありませんが、型の練習で壁に近づきすぎて
止まったりなどそんなことは全くありません、すばらしい環境でございます
我々の生徒達が混じって練習してます、上手な兄ちゃんに教えってもらってます
完全にゴマメですが、それはそれで良しなのです、ワタクシがこんな感じ
あんな感じって説明しても「百聞は一見にしかず」でございます、ワタクシも
ニューヨークで現役時代はチャイナタウンの雑居ビルの6階でしたので、3時間の練習の
あとはビルの階段をダッシュしてもう身体が出しがらになるぐらい練習しましたが
彼らもそんな心意気でやっておりました、素晴らしい、残念ながらアジア大会1位の
子がいなかったのですが、全日本の上位者の練習が見れたのでオッケーです
何のジャンルでもありますが、一流を見たら後は他を見なくてよしで
ございます、まずは彼らを目指すだけです、上手くなるコツも実感したと
思います、上手くなるコツは「練習する」です

もうちょっとつづく…….

演武と見学と公開練習

今週末は阿倍野で学習発表会でございました、ワタクシ生徒の演武で
雨が降ったら行けると云っていた、庭師のユダヤ人の代わりに自然門の
対打の型”八歩釣”に出ようかと思ったのですが、(当日は晴れました)
先週成長著しいユダヤ人の生徒の左の肘から手首までの内側が真っ青に
なっておりました、これは八歩釣でワタクシがスマッシュしたのが
丁度急所に入ったのでした、打った瞬間にやったかなって思ったのですが
その週ユダヤ人生徒は庭師の仕事で大変やったとこぼしておりました
生徒に怪我をさせないっというのが信条のワタクシです、当日朝まで
迷いましたが、今回は取りやめにしときました、演武でゆっくりしても
しょうがないかなって思った次第でしたですが、加減はしないといけないと
今回の怪我の具合を見て反省いたしました

さて演武でございます
五歩拳を五人で前回より立ち位置などの具合もよくチームワークも良くなっております
良しでございます、個人の技量も上がっております

酔拳、前回の改良版でございます、場所が少々狭いございましたが、改良版は前回の
時よりもスムーズに動けているのではないでしょうか、動作のメリハリも良くなってきました

剣、武器での演武は初めてとのことでしたが、堂に入っていたのではないでしょうか
時間がなくて、最後は急いで作ったのですが、それでもしっかり練習していたようです
悪くありません、もうすこし続きがありますので続きをしないといけませんね

長拳、大会に出場した子ですので心配はしておりませんでした、ストレッチキックも良しです
飛び技の練習を増やすのとスタンスを確立させて来年の大会ではメダルを狙っていかないと
っとワタクシは思ってますが、こればかりは本人次第でございます

基本長拳、この子も大会に出場したので、問題ございません、この子も精度をあげて
次回の大会では勝ちにっと思ってますが、これも本人次第でございます

っと無事に終わって、我々の次の次に行われたマジックショーを皆でしばし観覧で
ございます、ワタクシ、ブルックリン出身のDavid Blaineのファンであります
このマジシャンは町中の人の歯を盗んだり、ハーレムの黒人の時計をすったり
乞食のコーヒーからお金をザックザックと湧かしたりと、テレビに釘付けでございました
そんなマジックショーを期待しておりましたが、30年やってるというマジシャン達の
様を見てただただ哀れに思うばかりでございました、鳩の一つでもシルクハットから
出すでもなく、君らは週一回の練習で何をしとるんやっと憤慨したところで
しょうがございません、唯一評価出来る点は歯切れの悪いジョークが聞けた
ことでしょうか

つづく…….


本物はこちら

今週はリエちゃんが来ました

日曜の武術クラスにニューヨークからリエちゃんが来ました
とりあえず地元に帰るみたいですが、ファイゼルの時にクラスへ行きましたよ
と云われたそのときにその光景がフラッシュバックします、ファイティングセットを
サトちゃんと舞台でしてたなあ〜、エヴァンゲリオンの音楽から入ってたなあ〜
と2006年ぐらいやったかな、懐かしい

リエちゃんもプロのダンサーですか、素晴らしい
カズマもヨーロッパ行ってるしたいしたもんです

ただただ仕事をこなしていく人生もよろしいかと思いますが
自分の能力で「ああでもない、こうでもない」と生活していくのは非常に大変ですが
やりがいはありますよ

さて武術クラスですが、来週は大阪で演武でありますので、それなりの
練習にしようと思いましたが、いつも通りでしたね、笑
最後はオリンピックメニューが出来なかったのが、いただけませんね
次回の守口では勝つ練習をしないといけませんので、まずは身を持って示さないと
思ってますが、生徒が大会に出る前にワタクシの身体が仕上がりそうです

武術大会それから

今年前半の最大のイベントが無事終了してまして、一安心でございます
大会に出場した選手たちがまず健康で無事演武を終えたのが第一でございました
得点は少々辛かったですので、これはあとから連盟のほうと話をしようと
思っています

武術をしていますと往々として「井の中の蛙」の人が多うございます
口をあわせて「我が師博は世界一、我が流派は世界一」といいます
それはそれで良いのですが、世界は広いございます、ニューヨークそして
中国でいろんな武術家に会いました、いろんな人種の生徒にも教えました
ジャンル的には奇人変人に属していると思われる人もいましたが、ただ
中には彼らの志しが高過ぎて、俗世間の常識に合わない孤高の人たちもいましたね

現在は情報社会でございます、いろんなジャンルの武術の動画は見れますが
やはり人間を啓発するのは直接人に会って話をしたり聞いたり見たりだと思います

ですので屈指の激戦区の大阪の大会でむちゃくちゃ練習している子を
見させたのはとても良かったと思います、あとこれは必ずさせようとおもったのは
昼休憩で全日本チャンピンがデモをするっと聞いてましたので、その人の
直接話をさせたろうっと、それからどれくらい練習するのかと

終わり際で生徒らがその日本代表選手らに直接聴く機会がありました
生徒A「どれくらい、練習しているのですか?」

太極拳世界2位「えっと週7日、いや週6日、二時間半」

生徒A「……….」

それはあたかも15年ぐらい前に加世田君と全米武術代表のインタビューを
見たのを思い出しました。

テレビの中でこんな会話だったと思います
インタビュワー「アメリカもだいぶ中国、北京武術チームに近づきましたね」

全米代表選手「いいえ、北京は待ちません」

ワタクシとカッセン(北京は待ちません)の発言に「……….」

さてワタクシも練習をします、っと今週の水曜日の早朝
ひさしぶり自然門の歩行の練習をしたのですが、土曜日の朝ですが
まだふくらはぎが筋肉痛です、我ながら練習量を考えないといけませんね

*加世田君
下のモンキーキングの人で加世田劇団の座長
バリトンが効いた歌声で「島唄」が十八番

大会当日であります

日本屈指の武術激戦区の大阪であります、奈良での大会参加も考えたのですが
わざわざハードルの低いところで勝負することないと思って大阪の武術連盟に
所属した次第です(子供はどこの県の大会でも参加出来るようです)

さて朝のフロアーチェックで周りの子供らの動きを我が生徒らが眺めております
(上の写真)顔は皆一様に強張っております、笑
初めて他で武術をしている子らを見て彼らの実力を垣間みたのです
まあ週一回の練習で大会レベルまで持って行ったのですから
すごいと云えば凄いですけどね

全種目終了後に「上には上が居るのや」っと、どっかのマンガの亀仙人みたいな
事も云わず、彼らは彼らなりに何か感じたでしょう