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礼節に欠くかいなか

ニューヨークは出会いと別れの人間交差点の様な街で
あります、多くの知り合い友人が日本に帰って行きました。
最近も友人が日本に帰っていきましたが、帰る前に会って挨拶
3日ぐらい前にメールで挨拶、前日電話で挨拶と、ワタクシの方が
お世話になっているのに恐縮しきりであります、時代を反映した
三拍子そろった別れの挨拶でありました。

翻って、数年前ですが
明日日本に帰国と他の人から話に聞いてその当人が電話をかけて
きまして、「別れの挨拶にかけてきたのか」っと思いきや
マックのハードドライブの処理の仕方を教えてくれと聞いて
くるのです、最初は「こうして、ああしたらいい」っと云って
いたのですがだんだん腹が立ってきまして
といいますのも当時彼女がJFKの空港に来る事になって
ニュージャージーのデザインのオフィスから2回も迎えに行き
午前中に行ったら便が遅れて午後になったので改めて行ったの
ですが、もちろんガス、トール代等はもらってません。

話がどうやら挨拶なしの模様でしたのでしょうがないので
「帰るらしいいやん」っとワタクシから切り出し
毒づいてやりましたら、周りの人間にワタクシに毒づかれた
と言いふらしているではありませんか、「お世話になりました」
の一言もでない非常識な人間でございました。

貧するばかりに礼節にかいているわけでもなく、ただただ
アメリカナイズされすぎたこの日本人の粗末な常識に哀れんでおります。

孟子曰く「女子と小人は養い難し」といいますが
さてさてどうでしょうか。

注, 昔デザイン会社でテックしておりました

哀愁のヌル坊

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以前から話題になっていたヌル坊「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクターの
対抗キャラクターのpageが出来ております。
ワタクシ一番のキャラクターがよろしいかと思いますが着ぐるみの製作
女性から子供まで愛されてなおかつ奈良の風味を出して、暑いさなか着ぐるみを
着たバイトの兄ちゃんのスペックを考えたうえで考慮するなら9,12,13が無難で
ないかと思われますが、投票で決着をつけるのがよろしいかと思います。
この一連の騒動を見ますにワタクシの大学やデザインの会社でやっていた事が
以前の「岩手の男祭り」を含めて
私の固有概念が間違っていたと認めざる得ません、デザインとは人に不快感を
与えてはならない、それは否であります。メディアに載って炎上して
さらに一悶着、二問着あった方が良いのです、そうすれば宣伝効果は
「さらに倍、そのまた倍」であります、「宣伝せずは存在せず」
これが広告屋の基本概念であります。

以前にCBSの60 Minutesでステルスマーケティングと銘打って
特集を組んでおりましたが、要はサクラです。
例えば新製品のタバコが発売されるとします、それをモデルの女がバーで
おもむろに取り出し格好を決めて吸うのです、そこで下心むき出しの男らが群がってきて
話かけてきて、話のついでに

「そのタバコなんて云うんだい?」

と聞かれればタバコ会社の思うつぼなのです、そのモデルは打ち合わせ通り

「これ余っているから一箱あげるわ」「なかなか良い味でしょ」

とさりげなく云うのです。スケベな男はモデルのいい女にもらった
タバコを大事にして話のネタするというわけです。

宣伝の媒体が現代は巧妙になったというわけでありますね。
ですが、この二例は明らかに仕掛人の予想に反しての炎上であるのが
悲しい限りであり、このヌル坊に1000万かかってそれに取って変わる
キャラクターの投票とは何とも悲しい限りです。

注、その昔、着ぐるみを着て練り歩くバイトをしたことがあります
確かピカチューやったでしょうか、それとお面を付けての赤鬼も
ありましたが子供ら燗を起こして泣いてました、夏場は暑いなか
サウナスーツを着てるのと変わりません、着ぐるみの仕事は重労働でございます。

ラウンド2

ぬる坊
テリー伊藤

テリーは「気持ち悪いというのも多少あります。が、きもかわいいというのは新しい文化。
いい作品だと思います。大阪万博の岡本太郎氏の『太陽の塔』だって批判された」

ということですが、あまりこのテリー伊藤という人を知りませんが
賢くございませんな、岡本太郎氏の「太陽の塔」と比較対象で持ってくるのが
そもそも間違いです。太陽の塔は芸術なのです、大阪府が氏に依頼して
創ってもらった、いわば誰からもはばかれる事なく創ったものであります。
極論を云えば太郎氏個人が納得すれば良いのです。

翻って「ぬる坊」ですが、この祭りを盛り上げるために意図して作ったもので
要は彦根の猫の怪物にあやかって人を呼びたいというものでしょうけど
そうなるとこのキャラクター作りの時点でデザインになるわけです。
デザインは万人に受けるように意図して作るものでありますが
気持ち悪いというならまだしも、署名運動でこのキャラ自体の存在を
消してしおうという、なんとひどい憎まれ方でしょうか、まあそれほど
ひどですけど。あとはこのテリーというおっちゃんも仏さんのデザインに
角を付けてしまうという、ことがどれほど仏教にたいして冒涜か
わからんかな、わからんやろうなあ、これ作ったおっちゃんもわからんわな。

イスラム教やったら、制裁(殺される)を受けるやろうねえ、まあ
日本の坊さん、なんて肉食妻帯やから、そんな過激な人間はおらんやろうけど。
それよりも何よりもアメリカならそれにかけた1000万の金を市民に返せと
裁判が起こって市民が暴動を起こすやろうねえ、というかそんなアホな市長は
いないか。

やっつけ仕事

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奈良平城京遷都1300年記念のロゴがあがったようです。
このロゴに1000万円かかったようです。

ワタクシ事ですが、実家は奈良にありまして、友人もいます。
このロゴに彼らの血税がかかっていることを役人は認識して
いるのでしょうか、否

滋賀の彦根の猫の化け物のロゴは着ぐるみ込みで100万と
いうことですが、奈良行政の市民を侮った行為に鉄槌を
打ち付けたくなるのはワタクシだけではないでしょう。

デザインを見ますに、お釈迦さんを子供風に見立てたものに
角が付いております、先月でしたでしょうか、イスラム圏の
英語教師が自身のクマのぬいぐるみにモハメッドとつけて
有罪になったのは記憶に新しいですが、お釈迦さんに角を
付けるとは、罰当りにもほどがあります、お釈迦さんに
何を付け足そうが、勝手やんけと思うでしょうが
これが恐ろしいです、何を付けてもいいのなら
額に「悪」など付けてしまうのもこの理論なら良くなるのです。
デザイン云々より常識の欠如であり、正直これに
1000万円かかっていると思うと、こんなもん1000万
かけやがって俺でも出来ると思う気持ちが先にくるでしょうか。

市長のありがたい御言葉


デザインとアートの狭間で

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先日JRの駅にポスターを貼るのはセクハラだということで
駅側がそのポスターを却下したと云う話しを聞きまして、またどうせ
どこぞのしょうもない女性解放運動のあつかましいおばはんが異議を
立てたのだろうと思っておりましたが、実際のポスターを観まして
これはいけません、ニューヨークでキテレツなデザインをたくさん
見てきましたが、こんな下品なポスターは久しぶりに拝見しました。

まず最初にデザインとは何かという問いに簡単に答えましょう。
デザインというのは多くの人に楽しみを与えるものであり、不快感を
与えてはいけないものです。例えば卍のデザインにヒットラー万歳と
いうのは冗談でもしてはいけません。ただ人間の価値観の相違を
すべてあわせるというのは不可能なことですので、ある程度異論が
出てもしょうがないのですが、このポスターは酷すぎます。
この中央左の上を向いている人間はなんでしょうか、どセンターに
持って来なかっただけ、評価できますでしょうか。

デザインで生計を立ててる人間に取ってクライアントの
デザインバリュー(美の価値観)を見極めるのも大きな要素になります。
例えば、どこかの会社のポスター制作の依頼を受けて沢山のサンプルを
出して、どれもこれも却下され、しょうがないのでそこの社長さんの
アップを持ってきてすんなり決まったという話しは多々あります。
(要はデザインとは何かをしらないということであります)
翻ってこのポスターを観ますに、この中央左の熊のおっさんが
クライアントであったのではないかと勘ぐりを入れたくなりますねえ。

そもそもこれがデザインされたポスターなのがいけません、これが
アートと云い切るならよかったのです。ワタクシの愛読書でもある
岡本太郎氏の「今日の芸術」にこんなセンテンスがございます。

「芸術はいやったらしい」

これほどのいやらしさ、グロテスクで圧倒的な不快感はそうそう
計算されてできません。後ろのふんどし軍団といい熊のおっさん
それと右の目をつむったおっさんこれらの配置、構図、色彩、憎たらしい
ぐらいでございます。これをアムステルダムあたりの美術館に
男だらけの大日本祭りと銘打って個展をひらければ
センセーションになるかもしれません、間違ってもJRの駅はいけません。


盆栽と万歳

ワタクシ夏は特に忙しいです、武術大会もあるのですが忙しいときに
限って仕事が舞込んできます。

友人「え〜っと、月曜にPress kitのサンプル作って、火曜日に仕上げて」
ワタクシ「またあ、めちゃ云うたら、あかんでえ」
友人「だって、プエルトリコ行くから」

っとこんな塩梅でしてプエルトリコ行くから、っと明らかに理由になって
おりませんが、そこは零細企業なのです、わかりましたっと素直に答えるのです
それが決して、彼女とバカンスだとわかっていてもニコニコ顔なのでございます。

先日は家庭教師でデザインを上の女の子に教えておりますと横の部屋で
武術講師の加世田君が下の男の子に何やら教えています。
その部屋の片隅にはお手軽盆栽セットがおいておりまして、それを指し手か、いなか
Bonsai, Bonsai, Bonsaiと子供と一緒に連呼しております。
それがしまいにBonsai, Banzai, Bonsai, Banzai, Bonsai, Banzaiと
連呼するのです、横ではデザインの勉強をしているというのにですよ。
これは注意を促した方が良いかなと思いきや、男の子が聞くのです

男の子 “What is Bazai?”

加世田座長 “hun~~, Banzai for Emperor” (陛下に万歳)

と両手を挙げ、「万歳〜、万歳〜、万歳〜」っとやっているのを
横目でこれはある意味、注意出来ないなっと
しかしこの子はトンチンカンな日本語ばっかり覚えて大丈夫やろうか
っと一人危惧するのです。

仕事の合間に先生の日

いつもは武術の合間にデザインの仕事などしておりましたが
どうしたことでしょう、今月に入りましてweb製作依頼が3件
ほぼ同時にやってきました、にわかにデザイン事務所NyyGも
大わらわでございます、自分の武術の練習は全く出来ずマウスの
使い過ぎで右の肩が針で刺されたような痛みをともないながら
仕事をしております。

さて、金曜の先生の日です、前夜に鷹爪拳の依頼を受けてましたので
肩周りの筋肉を念入りにストレッチしてスタジオに向かいます。

基本練習で寒い冬はスタンス系の練習を軸にします、今日は加世田君も
来ておりましたな。新しいスウィープ系の技を模範しておきます。
最初ですのでなかなか難しいでしょうか、一回見せておけばそのうち
出来るようになるでしょう、飛び技も軽くこなして個人練習に移ります。

鷹爪拳、当然全部は教えられないので、基本動作とオープニングを
教えます、なかなか最初の飛び立つ動きができませんな、まあいきなりは
無理ですけど、来週の舞台までにそれなりに仕上げてほしいものです。
あとロータスキックが完璧にできないと難しい型です。

青龍刀、第二セクションの通しです、このパートはそれほど難しく
ないでしょうか、動きもよろしいです、あとフラワーだけ気をつけたら
良いでしょうか、来週は第三セクションです。

白猿拳、通します、スタミナはついてきましたけど、まだ荒いかな。
きっちりディテールをこなさないといけませんよ、先週直したところが
直っていましたので、それの点は評価出来るのではないでしょうか。

形意拳、ほぼ最後の箇所ですが、まだ形意拳の立ち方がしっくりこない
ですな、上体が長拳になって背筋が伸びてしまいますね。形意拳の
時は形意拳の身体にならないといけないのです、型によって瞬時に
身体の姿勢を変える練習も教えないといけませんね。

Barnes and Noble

bnによく行きます。
アメリカの本屋ですな、日本でいうたら紀伊国屋みたいなもんでしょうか。
ですがシステムが違いまして、本を買わなくてもコーヒーを飲みながら机に
何冊も積み重ねて読むことが出来ます、本や雑誌が汚れそうなもんですが
そんなケチケチしたことはいいませんので、2.3時間居座ります。

web siteの仕事が入ってきまして、ひさしぶりの「お任せコース」です。
制約がないので、こっちは腕をふるうわけでして、普通「任せます」って
いうわれても「ここみたいなサイトで」とかいいよります、どこが
「お任せや」と思うのですが、デザインの価値観はクライアントありきで
そしてクライアントの皆が口をそろえたかのように「シンプルで」って云います。
このシンプルという言葉も曲者でして、何を持ってシンプルかはクライアントの
美的感覚によるものが多いです。

通常web siteを作る場合に「構図」「配置」「配色」といった具合で
決まってきます。これはweb siteのみならず、絵画、写真、デザインの
世界ではこの要素が強く反映されると思います、特に今回のプロジェクトに
関して建築関連の資料から何か良いものが得られないかと思いましたが
ありましたのでこちら
レム コールハースS,M,L,Xl
これは素晴らしい、建築家の友達に教えてもらったのですが
いやさ素晴らしい逸品でございます建築を志す方はなおさら、デザインに
関わる方も余力あれば買っていただきたい本です。自分も時間があれば建築の
勉強をしたいと思う今日この頃でございますです。