武術」カテゴリーアーカイブ

先生の日(棍)

日曜日の昼下がりでございます、棍の練習でございます。
先週セントラルパークのsheep meadowにて練習をしてますとポリスが来まして
「お前ら危ないから、外でしろ」っとお達しを受けます一瞬また捕まって
しまうのかな っとまたあのbronxの裁判所に行かないとあかんのかいっと
脳裏をよぎりましたが 御かまいなしでございました。ですので今週は
セントラルパークのsheep meadowの 横の空き地で練習です。 ちょっと早めに
来て身体を動かしますも生徒が来ませんです。
「これは坊主かな、閑古鳥が鳴いてやがる」と思っている
ところに生徒が一人来ました 危ないところでしたね、あとから聞きますに
生徒の皆は来週の公演のリハーサルが 入ってたみたいです。来週は舞台を
見にいかなければなりません、なんせ加世田座長念願の 三国志でございます
誰もが関羽、劉備、曹操を思い浮かべるでしょうが そんな技量の備わった
人間などいません、そうですねえ贔屓目に見まして加世田座長は
牛金あたりでないでしょうか、ワタクシは名もない農民あたりでございましょう。

さて生徒一人でございます、「ラッキーday」と銘打ちまして、ぎっちり技術を
注入します 20代前半の男子でございます、云うならばスポンジでございます
ので教えれば教えるほど 上手くなるのです。気がつきますと基本練習に
1時間半以上費やしておりました。 「ちょっと腕見せて見い」と両腕を触ると
パンパンでありました、まあこんなところかなっと 練習を締めますあと5回ぐらい
「ラッキーday」を敢行しますと棍術は様になるでしょう。

今週の日曜日から長い武器クラス

10
みなさんこんにちは
武術講師のタカシです。

運動の秋がやってきました、武術日和でございます。
今週の10/7 日曜日から長い武器のクラスになります。
棍の基本練習と型の練習になります、少林棍を習い方は
よろしいかと思います、槍もほんとは教えたいですが
まず基本は棍ですので、棍からです。

場所は
central park’s sheep meadow, mid park around 67st

それから10回券が来ましたので
ご購入希望の方はネットでも買えます。

10回券
とりあえず10回券だけネットで買えます。

10回券$120
5回券$75
1回$17

プライベートクラスは1回3枚分になってます。
二人ですと、二人で4枚になってます、時間は1時間です。

リハを観に行く

日曜日の武術の先生のあとに加世田劇団のリハーサルを観にいきます。
今月の24日、26日が本番で総勢15人ぐらいの大所帯です、飛んだり跳ねたり
の舞台です、新しいメンバーが2.3人おりますなあ、他は武術の生徒の子が
ほとんどです。

「じゃあ、コーヒー買って来るから」「この辺で写真を撮ろうか」

っとパシリとカメラマンがワタクシの仕事であります、えらそうにふんぞり
返ったりしません、加世田座長も親切丁寧に劇団員を指導していきます
翻って灰皿を投げたりなど決してしません、紳士加世田でございます。
我々ほど横柄という言葉が似合わないオッサンらはいないと思われます
冬の鍋で人が集まる時など

「じゃあ、年功序列で、僕らが」

っとビールの買いに外に出向くのあります。

日曜の先生(初日)

8月から武術の先生の日が週2回になりまして、当日気持ちも高ぶり早めに
スタジオに向かいます、さすがニューヨークでございます、スタジオの下は
軽日本食屋があります、天ぷらうどんを食べようかなと思いましたが
動きが鈍くなるかと思い、ここは抑えて草餅を食べて気合いを入れて
スタジオ入りです。

40分ぐらい前から汗だくになりながらストレッチを施します。
30分、20分、10分前と生徒は来ません、家でテレビを見ながら右向いて
左をむけば5分は経過するようなものですが、時計を見ながら待ち人を
待つその1分が無限の長さに感じるものなのです、それは初デートにて
京都の四条大橋で待ち合わせしたあの感覚に近いのでございます。

坊主(誰も来ない)やったらどうしょうかと、閑古鳥が鳴いてるなっと
思いつつ、張り切って家を出た手前彼女にどういう言い訳をしようか
言い訳その3ぐらいを思いついたら、スタジオのインターホンがなり
生徒がやって来まして、ほっと息をなで下ろしました。

練習はいつも通りですが、これからは週二回の練習ですので少し内容を
変えた方がいいか、それとも金曜日と同じメニューにするか様子を見ないと
いけませんね。

先生の日(武術)

金曜日の武術の先生の日でございます、午前中は漫画キャンプのアシスタントで
ございましたが、日本食のレストランにいきまして、子供らが日本語で
オーダーして「水ください」とウエイトレスのネーちゃんに、これでもか
というぐらい水を注がせます、明らかに営業妨害で少し心が痛みますが
やもおえないのでございます。

さて、最終の漫画キャンプが終わり、満身創痍での武術の先生でございます。
17stのダンスフォーラムって場所ですが、フェイゼルと違って環境が良い
ですな、練習にも熱が入るのでございます。

基本練習にスタンス系とコンビネーションを中心に進めます、特に
問題ないでしょうか、つづく飛び技系ですが、ロータス系の技にて
1つコツを教えましたら、何人かの生徒はツボにハマりました
1人は完全にものにしましたな、もう1人も明らかに良くなりまして
ただその一言で技の幅が広がったという好例でございました。
彼らは一生忘れないでしょう、笑

個人練習に移りまして

形意拳の対打です、これは二人一組の型です。
およそ1/4が終りました、息も合ってきたのではないでしょうか
来週は一つ進みましょうかね。

蟷螂拳です、まだ身体が長拳に染まってますかね、型に合わせて身体の
動きを変えないといけません、なかなか難しいかな、もうちょっとかかるかな。
力を抜いて、動作を軽く、俊敏に動くのですが、云うは易しやね。

青龍刀、ちょうど半分の箇所にきましたでしょうか、こちらの青龍刀の型は
飛び技系が増えたので、なかなか難しいかな、動きはよくなってきてます。
もうすこし柔らかく動くとよくなるでしょう。

青龍刀、こちらは前のコンポーサリーですね、始めたばっかりですが
それほど悪くないかな、青龍刀の基本練習をがっちりさせたのが良かったな
来週はもうちょっと進めましょうかね。

こちらも青龍刀ですね、こちらは新しい方のコンポーサリーです、
1/4まできましたかね、次は飛び技に入ります。こちらも基本練習を
がっちりさせたので動きは悪くないでしょう、来週は最初の山場の
ジャップフロントそしてトルネードが入るからこれをどうさばくかが
課題になるでしょうか。

明日からの武術クラスは

お知らせです、いつもの金曜の練習は明日から練習場と時間が変わりますので
間違えてファイゼルに行かないようにしてください。

場所は
Dance Forum NY
20 E 17th St 2F
New York, NY 10003
(212) 633-7202

時間は
5時-7時です。

何かありましたら、連絡してください。

パークスロープにて、後半

金曜日の昼下がり、騒音を気にしてか密室になっている蒸し風呂の
ような部屋にて黒人の民族音楽と彼の歌が流れてきます。3曲、4曲
と流れるようなメロディー、情緒豊かな詩が一室にこだまします。
5曲目に入る瞬間、非礼詫びて退散しようと後方の女王を見ますと
詩に感動してか薄ら涙を浮かべております。

「それでは帰ります」

っと云うすべがなくなった、瞬間なのです。
こうなれば腹をくくらなければなりません、リサイタルが終るまで
辛抱なのです。5曲目が終わり、黒人のおっちゃんが気を利かしてを(いらん気)
何か日本の歌を誰か歌ってくれませんかと我々にリクエストを求めます。
その瞬間、加世田座長とワタクシの目線が合致しあい、「お前がいけ」と
無言の重圧を掛け合うのですが、ここは舞台役者の加世田君が生け贄に
選ばれるのございました、ひさしぶりに座長のアカペラを聞くのです。

「島唄〜は風に乗り〜」

ワタクシのはにかんだ顔が苦痛で歪みます、笑いをこらえているのです。
誤解していただいては困りますが、座長は決して歌が下手ではありません
舞台仕込みのバリトンの効いた声はそこらへんの歌手よりよっぽど上手で
ございますが、ニューヨークのBrooklynの密室で汗だくの黒人のおっちゃんの
リズムに乗せられ無理矢理「島唄」を歌う加世田座長、それを固唾を飲んで
見守る女王、ちょっとやそっとではそんな状況を持っていけません。
時間は明らかに3時15分を過ぎてワタクシの武術講師は遅刻で気持ちは
あとは野となれ山となれ、と思っているところでアカペラの島唄と即興で
のリズム、無茶なリズムをねじ伏せて歌う島唄に望郷の思いは届きません。
むしろ時間的猶予のない悲劇的な状況を通りこし場面は滑稽模様なのです。

こらえにこらえた「島唄」が終わり、じゃあ最後の曲をとまた曲が流れます
サビの箇所に入り黒人のおっさんが「さあ、みんなでえ」サビの合唱で
ございます、このときほど「おっさんええかげんにせえよ」っと思った
ことはありません。

「すいませんです、少しおくれます」っとリサイタルの後に
生徒に連絡を入れ猛ダッシュで駅まで走ります。
この年になっても本当にあやまってばっかりなのです。

ブルックリン、パークスロープにて

金曜の先生の前にニューヨークのBrooklynパークスロープの女王の元に
向かわなければなりません、それは以前話しに出て来たガーナの女王が
デザイナーのインターンが必要だからです、それの仲介をかって出たのが
ワタクシですので、デザイナーの日本の女の子と待ち合わせをして
向かうわけなのですいつもより少し早い目に家を出ますも地下鉄の
入り口がテープで入れないようになっております、「やっぱりかい」
舌打ちをします。こんな時に限ってニューヨークの地下鉄が動かんのです
だいたい金曜のお昼に工事なんかするかと、夜中にせえよっ、常識やろうっと
憤慨するのです、皮肉にもその日のニューヨークのタブロイド紙の一面は
地下鉄の運賃値上げの話題でしたが、まともな仕事をしてから値上げ
せえよっと冷たい目線で新聞の一面を見たのはワタクシだけで
なかったっと思います。

地下鉄が125stのハレームで地上に出る瞬間を狙って、その女の子に
すいませんです、少しおくれますっと連絡をいれます。この年になっても
あやまってばっかりなのです。

さて待ち合わせ場所につきましたら、現地にて王子の武術講師雇われている
加世田座長から電話が入ります。

「黒人音楽好き? コンサートやから」

なんの事が全くわかりませんで、またあいつアンポンタンな事を云うてる
っと思いつつ、日本の女の子デザイナーを引き連れて女王の元に行きます。
このとき時間は2:45pmで武術のクラスは4時からマンハッタンですので
逆算しても3:15には電車に乗ってトンバ帰りで向かわなければなりません。

ニューヨークのブルックリンでも高級住宅地のエリアにある女王の家に
つきまして、奥の部屋に進みますとアンプにギターが繋がって民族衣装に
身を固めた黒人のおっちゃんが椅子に腰掛けております、観客は女王の
子供らと近所のばあさん、それと我々でご丁寧に窓を閉め切っており蒸し風呂の
ようなところで黒人の民族音楽の弾き語りの始まり始まりなのです。
このとき2時58分でございます、隣に陣取ったデザインの女の子は目を白黒させて
おります、ワタクシといえば如何に失礼なく退散するかそれを思うばかりで
心の中は「時間が迫る〜、気はあせえ〜る」っと昔そんなコマーシャルが
あったなあ、っと思いながら、演奏する黒人のおっさんがだんだん
「黒ひげ危機一髪」に見えてくるのでした。

つづく……………..

北京に滑り込めなくて

東京オリンピックの「柔道」
ソウルオリンピックの「テコンドー」
そして北京オリンピックの「武術」

現代武術をしている人間にとっての願望でもありました、北京オリンピック
での武術の公式採用が、ロンドンに持ち越しでございましたのは
周知の事実でございますが、さてなぜ持ち越されたかっというが
どうやら、身内でもめたみたでした、だいたい型の奇麗さを競技する
っというは人間の主観がかんみされ根本論の「良い型ってなんや?」
と同時に「武術って型か?」っとここで保守派の武術家たちが
反対したのは当然の結果でございます。

妥協案でいろいろ出たみたいですが、3種一体案が
大御所から出たみたでして、危うく決まりかかったとの事ですが
流れたみたいです、彼の案は以下です。

1. 素手での型(長拳など)
2. 武器での型、二種類(青龍刀、槍など)
3. 散打(で最後は戦う)

戦うで、ノックダウン方式かポイント制かこれまたもめたでしょうか。
演武であれほど美しい動きをした人間が目を血走らせて、是が非で戦う姿は
それはそれでおもしろと思うけど、メンツにこだわる中国の武術家で
400以上ある流派は統合するのは至難の業というものでしょうか。