月別アーカイブ: 2020年3月

第五回 「二種類の歩禅と治療」

歩禅(歩く禅)には陰陽の二通りありますので、どちらも行います。最初は文息式にしてそれから武息式で身体を慣らします、武術兄弟で武壇八極拳のペドロがニューヨークにいた時に歩禅で膝の治療を行ってました、当時は半信半疑でしたが、実際にやってみると効果のほどがわかりますね。歩禅の内功のあと易筋経と八段錦で身体をほぐします、まだ手が肩より上がりませんのでボチボチ行います。ヨガマットを敷いて柔功をして少し剛功をして帰ります、朝など静かでとても良い場所です

第四回 「気を練る」

膝の怪我がようやく和らいできましたので、坐禅(静坐)が出来るようになりました。と言いましてもいきなり坐ると節々が強張り痺れますので、前回述べたように武息式で呼吸をして歩き、そのあと歩禅をして全身の循環を整えてから、八段錦と易筋経(動功的気功)で筋を伸ばします。時々太極拳や気功とラジオ体操は何が違うのかと聞かれるのですが、ラジオ体操は通常呼吸をあまり意識しませんが、太極拳や動功的気功は呼吸ばっかり意識します。また坐禅を組む時は下半身の主要関節を広げて血流や気の通りをよくしておかなければ、坐ったは良いが、痺れとの戦いになってしまいますので、せっかくの瞑想も意味がありません。坐禅の呼吸は文息式にして丹田の気を整えます。ようやく坐禅と柔功が出来るようになって何よりです、まだ鎖骨が疼きますが、調子が上がって来ました。

第三回 「病み上がりや大きな怪我のあとの練功」

ボルトで留まってやがりますね
やっと直ってきましたな

自然門では病み上がりや大きな怪我をしたあとの武術練功の用法は伝わっております、最初に鍛え始める箇所は内臓です。その練功は呼吸法です、散歩からですね。これを武息式の呼吸法で歩きます、歩く姿勢は、おおよそ決まっています。目線、口腔、背筋、歩幅など武術と同じ姿勢です。幸い肩の怪我でしたので、歩禅を採用して身体を慣らしていきます。小高い岡の上に公園があるのでおよそ15分歩き、武息式の呼吸で気を丹田に溜めるようにして目的地まで向かいます、そのあと歩禅10分x2で気を解放します、歩禅を本当にゆっくり行い動的気功から静的気功(瞑想)に導きます、まずは呼吸を意識して意識を放していきます、ふくらはぎの乳酸が溜まるのがおよそ10分ですか、病み上がりならこれくらいでしょう。2セット終わればまた武息式の呼吸で15分歩いて戻ります、この時も気を丹田に溜めるようにします。効果は身体の循環が向上して、前頭葉がスッキリして思考力が増します。また右鎖骨のプレート部分の疼きがやや治ります。午前中は病院だったので夕方日が沈む前にしましたが、朝でも良いでしょうか、ただ1日2回する体力はまだないですね、太極拳がしたいですが、まだ肩があがりません、まあ歩けるだけでも本当に嬉しい限りです、程よい疲れを手にいれましたので、安眠できるでしょう(これが重要)。今回の入院手術にて「身体が動かなくなって身体が動かないということを理解しました」日々精進です。

第二回 リハビリの日々 「自然門武術における道功」

武術の表芸はもちろんパンチやキックの撃ち方です、これは常識ですが、裏芸は鍛錬や体力回復や指導方法や道功または推拿(怪我の処置)などです。意外と思われますが、しっかりした鍛錬方法を学んでいる武術家が少ないです。ここでいう鍛錬方法は季節ごと、年代、体力などを加味しての練習方法です。年がら年中同じ練習するのは「馬馬虎虎」「まあまあ」という具合です。怪我の時にはこの道功(長寿学)で怪我の回復を求めたり、目の痛みや、頭痛などを緩和する方法が伝わっています。自然門武術で大きな怪我をした時に最初にすることは規則正しい生活、早寝早起きです。それと嗜好品を断つことお酒ですね。当たり前なんですが、これが一番早いです。といいましても右肩鎖骨が粉砕してますので寝返りがうてません、まっすぐ上を向いて寝るのがこれほど難しいとは、怪我をして初めてわかることです。

鎖骨粉砕