月別アーカイブ: 2007年6月

盆栽と万歳

ワタクシ夏は特に忙しいです、武術大会もあるのですが忙しいときに
限って仕事が舞込んできます。

友人「え〜っと、月曜にPress kitのサンプル作って、火曜日に仕上げて」
ワタクシ「またあ、めちゃ云うたら、あかんでえ」
友人「だって、プエルトリコ行くから」

っとこんな塩梅でしてプエルトリコ行くから、っと明らかに理由になって
おりませんが、そこは零細企業なのです、わかりましたっと素直に答えるのです
それが決して、彼女とバカンスだとわかっていてもニコニコ顔なのでございます。

先日は家庭教師でデザインを上の女の子に教えておりますと横の部屋で
武術講師の加世田君が下の男の子に何やら教えています。
その部屋の片隅にはお手軽盆栽セットがおいておりまして、それを指し手か、いなか
Bonsai, Bonsai, Bonsaiと子供と一緒に連呼しております。
それがしまいにBonsai, Banzai, Bonsai, Banzai, Bonsai, Banzaiと
連呼するのです、横ではデザインの勉強をしているというのにですよ。
これは注意を促した方が良いかなと思いきや、男の子が聞くのです

男の子 “What is Bazai?”

加世田座長 “hun~~, Banzai for Emperor” (陛下に万歳)

と両手を挙げ、「万歳〜、万歳〜、万歳〜」っとやっているのを
横目でこれはある意味、注意出来ないなっと
しかしこの子はトンチンカンな日本語ばっかり覚えて大丈夫やろうか
っと一人危惧するのです。

明日からの武術クラスは

お知らせです、いつもの金曜の練習は明日から練習場と時間が変わりますので
間違えてファイゼルに行かないようにしてください。

場所は
Dance Forum NY
20 E 17th St 2F
New York, NY 10003
(212) 633-7202

時間は
5時-7時です。

何かありましたら、連絡してください。

パークスロープにて、後半

金曜日の昼下がり、騒音を気にしてか密室になっている蒸し風呂の
ような部屋にて黒人の民族音楽と彼の歌が流れてきます。3曲、4曲
と流れるようなメロディー、情緒豊かな詩が一室にこだまします。
5曲目に入る瞬間、非礼詫びて退散しようと後方の女王を見ますと
詩に感動してか薄ら涙を浮かべております。

「それでは帰ります」

っと云うすべがなくなった、瞬間なのです。
こうなれば腹をくくらなければなりません、リサイタルが終るまで
辛抱なのです。5曲目が終わり、黒人のおっちゃんが気を利かしてを(いらん気)
何か日本の歌を誰か歌ってくれませんかと我々にリクエストを求めます。
その瞬間、加世田座長とワタクシの目線が合致しあい、「お前がいけ」と
無言の重圧を掛け合うのですが、ここは舞台役者の加世田君が生け贄に
選ばれるのございました、ひさしぶりに座長のアカペラを聞くのです。

「島唄〜は風に乗り〜」

ワタクシのはにかんだ顔が苦痛で歪みます、笑いをこらえているのです。
誤解していただいては困りますが、座長は決して歌が下手ではありません
舞台仕込みのバリトンの効いた声はそこらへんの歌手よりよっぽど上手で
ございますが、ニューヨークのBrooklynの密室で汗だくの黒人のおっちゃんの
リズムに乗せられ無理矢理「島唄」を歌う加世田座長、それを固唾を飲んで
見守る女王、ちょっとやそっとではそんな状況を持っていけません。
時間は明らかに3時15分を過ぎてワタクシの武術講師は遅刻で気持ちは
あとは野となれ山となれ、と思っているところでアカペラの島唄と即興で
のリズム、無茶なリズムをねじ伏せて歌う島唄に望郷の思いは届きません。
むしろ時間的猶予のない悲劇的な状況を通りこし場面は滑稽模様なのです。

こらえにこらえた「島唄」が終わり、じゃあ最後の曲をとまた曲が流れます
サビの箇所に入り黒人のおっさんが「さあ、みんなでえ」サビの合唱で
ございます、このときほど「おっさんええかげんにせえよ」っと思った
ことはありません。

「すいませんです、少しおくれます」っとリサイタルの後に
生徒に連絡を入れ猛ダッシュで駅まで走ります。
この年になっても本当にあやまってばっかりなのです。

パイレーツの背番号18

日曜の昼下がりヤンキースの試合をボーと見ておりましたら
パイレーツの背番号18桑田がいきなり登板のヤンキース戦です
ハラハラドキドキの投球でございます、なんせ直球が85マイル前後
(136キロぐらい)まさに打ちごろの球でございます、カッキーンっと
良いあたりもショートのファインプレイ、これまたカッキーンっと
ライトのダイビングキャッチとしのぎます、回はまわって打順は1番から
この回も再三バックの好守でなんとかツーアウトで3番のBobby Abreuを
「あかん、あかん、次まわしたら、あかん」とワタクシの悲鳴もむなしく
ファアボールで塁に出します、ここでヤンキーの4番A Rotでございます
50試合ぐらいですでに20本塁打以上を打っているリーグ最強のバッターです。

初球、「カキーン」外の緩いカーブを見逃すはずもなく

いつものアナウンサーMichael Keyのホームラン打った時のフレーズ

“SEE YA”

ブラウン管からこだまします、と云う具合でホームランでございました。

頑張れ桑田

ブルックリン、パークスロープにて

金曜の先生の前にニューヨークのBrooklynパークスロープの女王の元に
向かわなければなりません、それは以前話しに出て来たガーナの女王が
デザイナーのインターンが必要だからです、それの仲介をかって出たのが
ワタクシですので、デザイナーの日本の女の子と待ち合わせをして
向かうわけなのですいつもより少し早い目に家を出ますも地下鉄の
入り口がテープで入れないようになっております、「やっぱりかい」
舌打ちをします。こんな時に限ってニューヨークの地下鉄が動かんのです
だいたい金曜のお昼に工事なんかするかと、夜中にせえよっ、常識やろうっと
憤慨するのです、皮肉にもその日のニューヨークのタブロイド紙の一面は
地下鉄の運賃値上げの話題でしたが、まともな仕事をしてから値上げ
せえよっと冷たい目線で新聞の一面を見たのはワタクシだけで
なかったっと思います。

地下鉄が125stのハレームで地上に出る瞬間を狙って、その女の子に
すいませんです、少しおくれますっと連絡をいれます。この年になっても
あやまってばっかりなのです。

さて待ち合わせ場所につきましたら、現地にて王子の武術講師雇われている
加世田座長から電話が入ります。

「黒人音楽好き? コンサートやから」

なんの事が全くわかりませんで、またあいつアンポンタンな事を云うてる
っと思いつつ、日本の女の子デザイナーを引き連れて女王の元に行きます。
このとき時間は2:45pmで武術のクラスは4時からマンハッタンですので
逆算しても3:15には電車に乗ってトンバ帰りで向かわなければなりません。

ニューヨークのブルックリンでも高級住宅地のエリアにある女王の家に
つきまして、奥の部屋に進みますとアンプにギターが繋がって民族衣装に
身を固めた黒人のおっちゃんが椅子に腰掛けております、観客は女王の
子供らと近所のばあさん、それと我々でご丁寧に窓を閉め切っており蒸し風呂の
ようなところで黒人の民族音楽の弾き語りの始まり始まりなのです。
このとき2時58分でございます、隣に陣取ったデザインの女の子は目を白黒させて
おります、ワタクシといえば如何に失礼なく退散するかそれを思うばかりで
心の中は「時間が迫る〜、気はあせえ〜る」っと昔そんなコマーシャルが
あったなあ、っと思いながら、演奏する黒人のおっさんがだんだん
「黒ひげ危機一髪」に見えてくるのでした。

つづく……………..

今週の座長

kaseda
「ギャートルズやね、セントラルパークで無茶しよります」

絵になる写真がありましたので、載せておきます。
舞台の忍者フライヤーに撮った写真ですが、まさしく激写ですな、このカットは
すばらしい、他の子も載ってましたが、無許可で載せれるのは
友人の加世田座長だけですので、とりあえず載せておきます。