以前友人のshigeru氏から
「今日の芸術」岡本太郎氏の本をもらいましたが
非常にすばらしく感銘を受けました
最近また違う友人からタカシさんっと貸してくれましたのが
「敬天愛人」稲盛和夫氏でございます
こちらも同様に素晴らしい本でございました、皆様に一読するのを
お勧めいたします
曰く
「材料費がいくら、人件費がいくら、諸経費がいくらいった
固定観念や常識は一切捨てるべきである」
ワタクシも会社を経営していたとき、悩んだのが仕事等で金額を
いくらにするか、高すぎて相手にいらないと云われたらどうしよう
安いから仕事は取れるやろうけど、ちょっとギリギリすぎるなあ、など
会社経営をしている人は誰もが悩むところだと思います
社会の常識と照らし合わせて、誠心誠意考えて金額を決める
まさしくその通りでございます、ネゴのことばかり考えて
相手の懐を具合を考えて金額を決めたり、こちらの社員の事情を
考えたりして仕事を取ってきても、良い仕事はできません
っと会社を経営してるので何でもいいから仕事をまわさないと
っとなりますと、負の連鎖になり最後はプログラマーに逃げられる
っというパターンでございます、まあワタクシごとなのですが、笑
またこんな一節がございます
「日本人の思考パターンでは創造的なことができにくいのでないか….」
ニューヨークに居たころですが、マンハッタンに住んでいる
知り合いの黒人がいつも真っ白なスニーカーを履いていました
いつも真っ白なので友人にあいつはほんと奇麗ずきやなって
いいましたら、いや靴が汚れたら捨てて新しいの買ってるのよ
っとワタクシ違和感を感じたのですが、たぶん多くの日本の方も
違和感を感じたのではないでしょうか
「もったいないやん」っと
これでございます、アメリカに渡ったときは俺は無宗教やと
云ってましたが、この「もったいないやん」は日本神道でございます
万物に神様がいるというやつです、八百万の神でございますね
芸術、文化、科学を発展させるというのは概念を壊すことであります
例えば70年代DJがレコードをキュキュキュと前後させて
スクラッチをさせて新しい音楽ジャンルHIP HOP等を作りましたが
日本の普通の家の子では無理だったでしょう、高価なレコードをしかも
ダイヤのレコード針でスクラッチするなんて「もったいなく」て
出来るわけありません、今度は80年代の終わりから90年代に入って
Aphex twinなどがCDにカッターで傷をつけてわざとCDを飛ばして
それで音楽を作ったりしましたが、当時はまだCDバナーなどあまりなく
一枚3000円ぐらいするCDをカッターで傷つけて音楽を作ろうなんて
これまた日本の人で思った人はいないでしょう、たぶん
90年代中のJPOPはこの人の音からだいぶパクったようですけど、笑
創造とは破壊するっという行為でございますので、その破壊行為を
「もったいないやん」という思想の元では成たたないと愚考します
GHOST IN THE SHELL