武術」カテゴリーアーカイブ

言葉

先日、役所にいきまして、クラスのチラシを渡します、一文に「障害者」とあります
役所のおばちゃんは今は「障がい者」と書くのですと、こちらは百も承知でございます
いろんな意見はございますが、実は以前、ある方に「障」の字の意味も
「間に立ちふさがってじゃまになる、じゃまをする」で良い意味ではなく
全部ひらがなで「しょうがい者」と書く必要がありますかと言われました。

言葉が変われば本質が変わるのでしょうか、そんなことはありません。
役所の人間は周りがしているから、上から言われたと程度でございましょう
こちらはいつも「障害者」と記入するときに自問自答しております

「障害は不便です。でも不幸ではありません」
“A handicap is inconvenient, is not a misfortune, though”
ヘレンケラーの言葉です

自然門武術の静坐

今週の日曜日4月1日から静坐を行います。
自然門武術(少林寺経由の北派)門派はこの静坐、瞑想があります。
先代、万籟声師父の著書の中にも詳しく説明があります。

禅宗の創始者の逹磨が528年頃に禅宗を嵩山少林寺で開いており
それが1200年頃日本に入ってきましたが、そもそも武術と禅は一つの
ものだったのが日本に来た時にはバラバラで入って来たようです
後年、沢庵和尚などが「剣禅一致」ととなえているのが証拠に
剣と禅と違うのもを合わせるということ、武術と禅の発生は同じ所だったのを
知らなかったのでしょう、日本の禅が世界の先端だと聞いておりましたが
坐禅をお寺に組みにいきましたら、身体の使い方など全く説明の
ないまま坐禅をいたしました、たぶん和尚も知らないのだろうと理解しました
また「現代坐禅講義」の中に「背筋を伸ばして」坐禅をしていたとあり
体系的な技術が残念ながら完全に分離してしまったのでしょう
坐禅は調身からですが、これがわからなければただただ苦痛なだけに
なります、武術の用法と同様に内面の話は後からで、まずは呼吸をする時の
身体の使い方から説明できればと思います。

*嵩山少林寺(北派武術の総本山)


万籟声師父の著書より

マインドフルネス坐禅会

昨日はマインドフルネス坐禅会というものに行ってきました。
大阪天満橋で行われましたが、起業家の人たちも
禅を好んで行っているのに少々驚かされましたが、ワタクシも
久しぶりに坐禅を20分x2の40分いたしました。

10年以上前にニューヨークのクイーンズMeadows Parkで
武術兄弟のペドロと4時間ぐらいした覚えがあります、ですが
もしかしたらもっと短かったか記憶が定かでありませんが
武術練習の時に一回どこまで坐禅が出来るか、そんなたわいも
ない話からだったと思います、1時間以上経つと全身が痺れてきて
2時間を過ぎると身体が軽くなり3時間をこえると心が空を
飛んでるような感じになりました、怪しいお薬はしておりませんよ、笑

ご存知のように日本武道(特に剣術)は禅宗と融合を果たし、「剣禅一致」
剣術の世界では坐禅も練習の一貫とみなす傾向であります
少林寺は禅宗の誕生の地でございます
他の門派は坐禅よりも立禅や歩禅を積極的に取り入れている感じです
八卦掌やまた太極拳など型自体が禅
だという方もおられます、このあたり中国現実主義で身体を鍛えながら
精神を鍛えるそんな思想が垣間見れます。

当時師父から今は立禅(站樁)や坐禅をせずに歩禅を徹底的に
するようにいわれました。自然門の歩禅は30分もすればふくらはぎが
痙攣してきます、これは若い時分しか出来ない、年を取ったら出来ないよっと
言われたのを思い出しました

今日は休みだったので2時間坐禅を組みましたが、心も身体もすっきり
いたしました、そろそろ坐禅や立禅に移行する時期なのかもしれません。

父子鷹

遠方から泊まりで自然門武術を習いに来られました、クラスも受けていただいて
翌日実戦練習で動作の意味などを解説します、日本の武道、武術は
武士道をベースに作られいるものが多く、相手の背後に回るという概念は
希薄でむしろ卑怯者の戦術との認識で発展いたしませんでした。
ボクシング、キックボクシング、寸止め空手、実戦空手など背後から
攻撃してはいけません、それはスポーツだからです、ですので
武士道も厳密にルールありきで確立されているのです。

我々、自然門は相手を如何に早く倒すかっということに特化して
います、フットワーク練習の初期段階から相手の後ろに回る
練習を数多くいたします。実戦で相手の背後に回るというのは
非常に難しいのですが、隙があれば必ず狙っていきます、なぜなら
反撃のリスクが少ないからです、それと間合いに入ったら拳を繰り出し
素早く仕留めるようにします、また相手との間合いに入る時に
打たれても耐えうるように、全身を硬功で訓練をいたします。

武術の話は文章からでは「指月」になりますのでこの辺で割合にいたします。
自分にも息子がいれば世界に散ってる武術兄弟のところへ習いにいくのかなっと
ふと羨ましくも思った週末でした。

坐禅「調身・調息・調心」と文殊菩薩による励まし

最近ミュージシャンが演奏中中学生を平手をお見舞いしたっということですが、日本の学校教育において禅がベースになっているのは皆さんご存知でしょうか、自分のことは自分でするっということですが諸外国では珍しいことなのです、アメリカの公立学校でしたら自分の机の上は整理整頓しても教室の隅にゴミが落ちてても拾いません、それは勉強しにきてるのから掃除をする必要がないのと掃除する人がいるからです。さて日本で体罰がなくなるかならないっかという問いにそれはなくなりません、なぜなら日本教育の土台が禅であるからです、その中でもっとも重要な坐禅の修練の中に棒(警策)で叩かれるのは文殊菩薩による励ましと理解するからですが、これは叩いていますので側から見れば体罰です

子供達はみんな元気です、指導方法ですが子供でも女性には決して厳しく接しません、これは警察官で武術家だった祖父が女兄弟の多かった私にいつ何時も女性に決して手を上げていけないと厳しく諭したからでもありますし、社会通念で全くの常識でございます

アメリカに15年在住して中国武者修行を敢行し、日本に帰国した際に念願でもありました坐禅を組みにお寺へ赴きました、その時坐禅の棒(警策)を経験し、身体が疲れてきますと、姿勢が無意識に悪くなるのでそれを直したり、眠気を取ったりと色々用途がございますが、事実叩かれた後、身体と呼吸が楽になります。以前は全くしなかったのですが、ある程度子供には必要だろうと感じた次第で練習の時に姿勢を直す時にお尻などバンバンと叩きます、あくまで男の子限定でございました

さてドミニカの女の子が男の子しか、しないのに憤って私も同じようにしてっと言って来ました、お母さんと相談ねっと伝えましたが、クラスから麒麟児が出るかもしれませんね、笑

改めて教えるということは日々の試行錯誤でございます

フランス人とフレンチフライ


父の日の阿倍野クラスでございました、フランス人Musに英語やフランス語で話を皆がいたします、草の根レベルの文化交流でございますが、積極的に進めればと思っております、Musのご両親はバングラディッシュ出身だそうです、前に来ていたトミーもご両親がカンボジアと言っておりました、ステレオタイプの思うフランス人は碧眼紅毛の人物ではなく、ヨーロッパにおける移民問題やその意味合いも阿倍野から垣間見れることができるのではないでしょうか、さてクラスは基本練習のあとはストレッチで伸ばします、今度TOFELのテストのある日本の小学校先生には特にMusと組まして戦闘練習を行ってもらいます、実戦での武術と英会話でございます、一石二鳥とはよく言ったものです、日本の小学校の先生は英語も教えないといけません、本当に小学校の先生の努力には頭が下がりますね。帰りは「父ちゃんカッパに行こうと」娘が言ってましたのでカッパ寿司にいきます、ムスにもお茶を飲みに行こうっと誘います、このあたりは中国風ですが、カンフーなのでよろしいでしょうか、フランス人が回転すしのフレンチフライを食べて苦笑いするのがとても印象的でした

香港武者修行編

9泊10日で香港にいる武術兄弟のところに練習をしてきました
それと他の武術と我が門派の違いを勉強いたしました、結論から
いいますと我が師、呂師父が残した自然門武術のシステムはとても
強固なものだと確認いたしました、基礎練習、内功、外功、型、実践練習と
明確に細分化されているのに他の門派と比べますとより理解が進みます

素晴らしい武術家にあいましたので紹介しておきます

Gum師父洪家拳、武術歴65年
いかにワタクシが増長慢心していたか、人柄も素晴らしい方でございました
香港で洪家拳を学ぶでしたらGum師父のところがベストチョイスでございます


Evan Tai
シンガポール警察に武術指導しているカリ、タイボクシング、ナイフの使い手
技術、度胸は一級品、技のスピード理詰めで解説する様に自然門武術への
応用も出来ます、今回みっちり学んできました

2017大阪武術太極拳守口大会


大阪の大会が無事終わりまして、まずは出場した子が怪我なく終えました
それから応援に来られた父兄、保護者、関係者のみなさんありがとう
ございました

結果は2位が2名でもう少しで優勝でございましたが
この悔しさをバネにまた来年も頑張ってもらえたらと思っております
勝負事はまずは己に勝つでございます
来年を楽しみにしております

第二回ストレッチチャレンジ

Stretch challenge!

takashihayashiさん(@takashihayashi)が投稿した写真 –

今回で2回目になりました、ストレッチチャレンジでございます、最初はクラスの生徒のお父さんが
僕たちも主役になりたいということで始めましたが、やってみましたらなかなか面白い企画で
トロフィーが必要ですよって意見がございまして、すぐ注文しました、今回は上級の部
もうすでにスプリットが出来る人用のカテゴリーも設けまして、開催でございました
上級の部は200度ぐらいはストレッチしていたでしょうか、素晴らしいカノちゃんの優勝です
一般の部はワタクシでございます、175度といったぐらいでしょうか、来年の第三回に
向けて完全にスプリットさせようと思っております、本日はみなさんお疲れさまでした

自然門武術演武発表会、追伸

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9月4日の日曜日に初めて武術クラスの演武発表会をいたしました
日本に帰って来て7年最初の頃はほぼプライベートクラスで
ございました(生徒が一人か二人)、それが30名近い方が参加して
演武をしたのは感慨深いものがあります

さて発表会をするにあたっての知識など全くございませんで
客席借りなくてもステージ脇に父兄さんを座らせて、それから
演武の順番は適当にしたらええかなっとある生徒の方に伝えましたら
「それはダメです」と一喝されました、ステージ観客席は貸し切り
それから事前にプログラムの製作これは絶対条件なのです
あと音響やライティングなどのセッティングは時間がないので
これらは次回ということにいたしましたが、全体リハや一人づつの
演武の場所の確認t-shirtsや演武服、靴、着替えの場所
司会、進行等など、発表会一つ取ってもやることは多くあり
非常に勉強になりました

また春に演武会をしようかと思っております

一つ言い忘れたことがあったのですが、出演者に自分以外で
よかった人に投票して下さいっと結果が出たのですが
ワタクシ個人的にはダウン症の女の子が
演武した初級長拳が今までの武術人生で演武を観た中で
一番素晴らしく武術観根本を変えるような素晴らしい演武でした
翻って私もあの域で演武が出来るかというと今の実力では
到底無理です、やはり精進しかございません、その女の子の
ご両親と彼女の努力には敬服いたしました