先輩風の吹かせ方

十何年かぶりで大谷高校ラグビーの集まりに行ってまいりました、30年顧問を
していただいた石津先生の退職祝いでありました、ワタクシ武術のクラスが
ありましたので二次会から参加させてもらい、場所は京都タワーのラウンジでありました。
懐かしい顔ぶれであります、生徒指導の先生でもあった石津先生の話をワタクシ
京都タワーのラウンジ脇で直立不動で酔っぱらった好々爺となった
先生の話に耳を傾けます、悪さをして生徒指導部の部屋にて正座をして聞いたあの日を
思い出します、平安高校の学生と新田辺の駅でケンカになって顔を腫らして

タカシ「いえいえ、昨日実はキャッチボールをしておりまして」

先生 「あんなあ、キャッチボールでそんなパンダみたいにならん」

先生 「もうちょっと上手い言い訳があるやろう、しかし」

他校とケンカをしたら停学というのがありまして、ワタクシ
一度停学しており折にリーチがかかった状態であったので
是が非でも切り抜ければならなかったのを
先生は何もかもお見通しでございました。

さて、十何年ぶりに帰ってきまして、皆が後輩が「先輩」「先輩」と慕って
くれます、実力主義と儒教の影響のないニューヨークで15年ぐらいいまして
世話もしてない人間(後輩)から慕ってもらうのどのように対応して
いいのか戸惑い放っしであります、ニューヨークで年下の人間と云えば
生徒ぐらいやったので、これまた微妙に対応が違うのですが、ラグビーの
後輩(おっさん)から「先輩に憧れておりました」と、正面切って云われる
とあまりの恥ずかしさに京都タワーに串刺しにされたい気持ちと柄のゴッツイ
おっさんの昼間からの告白にワタクシのCPUは処理不能に陥っていました。
二次会から三次会に滋賀の大津まで行き、それから四次会、五次会と
えらいこっちゃで京都の朝は明けてゆくのでありました。

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