「アライメント(整列)」
話は少し飛びまして、デザイナーの世界では構図と配置と色彩を
重視しバランスシンメトリー(Symmetry)がもっとも大切であります。
これは古今の東西文化共通しております。(注、日本文化は特殊)
それら俗にいう
「二分割構図」「三分割構図」「黄金比 配置」
何やらややこしい用語が出てきましたが、様はアライメント
(整列)であります。
話はまた少し飛びまして、ハリウッドスターは
なぜ美男、美女か知っておりますか、それは顔の黄金比率でございます。
黄金比率
写真では
アライメント(姿勢)が直ったあとです、赤線が
膝頭でここに鼻が出るとアライメントが崩れます。
身体の中心部は丹田であり人間の縦のラインは背骨で
横は左右の腰骨を一直線で引いたラインであります。
この縦横のラインのバランスが崩れると美しい動作もしくわ
美しい姿勢から離れるということであります。
ここでわかりやすく、例えを入れておきましょう。
長拳ですが、41秒の地点、バランスに入る前ですが
ここでアライメントが崩れてます、鼻が膝を越えております。
なぜ崩れたかといいますと、前の動作のフロントストレッチキック
のあとに力を解放しないから次の動作で誤差が生じたのです。
バタフライキックであろうが、エリアルであろうが定義は崩れません
頭が下であろうと横であろうと、この場合自分の中心点はどこかを
理解してと云う意味です。基本的に現代武術を指導する場合
このアライメントだけを追って生徒の動作の確認をします。
もちろん細かい動作も必要ですが、重心のアライメントが
保たれているか、いないかこれが最重要であります。
美しいない姿勢というのはこのアライメントが崩れて
いるからなのです、なぜ美しくないか、指導者はしっかり
説明する必要があるでしょう。
アライメントの強化については
やはりコアの筋肉の強化と同様にコア筋肉周辺の
ストレッチをすることです、又割やスプリットは
出来るようにならなければいけません。
(注)
日本の美意識というのは少し違って日本の美はだいたい
七五三のバランスでバランスを崩すところに美があって崇高なもの
鈴木大拙
「禅と日本文化」より