月別アーカイブ: 2013年10月

福建福州市 武者修行 Day2(10/7)

昨日のFrankが朝の8時に迎えに来てくれまして、一路于山へ向かいます
このFrankとNYの話をしながらバスに乗り込みます、FrankはPark Slopeに
家があるらしくて両親はベネゼエラの移民だそうです、さて4年ぶりの于山
ですが、懐かしいというか、またここへやって来たなっと言う感じで
闘志がわいてきます、4年前は于山の近所だったのですが、Willの家は
バスで30分ぐらいで歩いたらたぶん1時間以上かかりますね

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于山にあるお寺

場所と行き方を確認して、昼前にWillの家に戻ります、アパートの
玄関は二重ドアになってまして当然鍵が二つ必要なのですが、一つしか
もらっておらず何とかするからってWillが言ってましたが、Willの彼女が
キッチリ鍵をして外出してやがります、いきなりロックアウトを喰らいます
言葉の通じない見知らぬ街に放り出されました、幼少の頃広島の宮島で
迷子になったあの感覚に近いものがあります

前出のFrankの住所を聞いていましたので、Frankのアパート近くで待ちます
することがないので人民の生活を観察いたします、日本と比べてやなり汚いです
漢字が読めますので指差して「これくれ」っときっちり中国語のハンドブックを
持ってくるのを忘れて店員と全く言葉が通じませんが、なんとか湯麺をありつけました

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それから夕方に回転寿司へ行きます、名前が「秋元」と微妙な感じでございますが
歓迎の意味もあるのかFrankと昨日のJoshそれからEasonというUKに7年いた
中国人と一緒に店に入ります、味はやはり美味しくありません、だいたい中国で
生さかなを食べるのが危険でございます、このあと練習があるので食あたりに
なってはいけませんので、エビの天ぷらが乗ってるのやたまごなど食べます

このレストランが于山近くでしたので食後歩いて于山へまいります、練習が8時から
です、福建福州は台湾の対岸、沖縄のまだ下に位置しますのでほぼ常夏でございます
夜でも兄弟達はT-SHIRTSを脱いで裸で練習をします、4年ぶりにWillと八歩釣の
対打をしましたが、もう圧倒的な威圧感で久しぶりにビビってしまいました
スタンス、スピード、身法4年、師父にみっちり鍛えあげられたらこうも変わるかと
感心したと同時に自主練習で虎の穴を作ってご満悦でございましたが、我ながらの
甘さを認識いたしました、帰りにWillと屋台の湯麺を食べにいきましたが
久しぶりに箸が震えて麺を上手く食べれないその練習の濃さに一人納得して
電気スクーターで二人乗りして夜の福建の街を流して帰りました


福建福州市 武者修行 Day1(10/6)

飛行機が30分遅れで到着します、飛行時間は関空からの直行便で
およそ2時間半でしょうか、着陸したとたんベルトのサインなど
お構いなしに、人民は鞄などを下ろしております、この辺りは四年前
変わっておりません、兄弟のWillが空港まで迎えに来てくれました
4年前に比べて背中と腕の筋肉が一回り以上大きくなってます
近況の話などします、バスに乗って市内に入りまして、宴会会場へ
向います、10/6は中国の中秋の日で休日でございます、日本で
いうお盆のような感じでしょうか、月餅を食べるのはこの日のようです

乾杯、乾杯と酒とごちそうを頂きます、中華料理は宴会では
最適な料理と言えるでしょう、他国の兄弟は日本料理を”too delicate”
デリケートすぎると的確な表現ではないでしょうか、武術兄弟の知人も
来ておりまして、タバコをスパスパ吸っているデリカシーのないこいつが
ワタクシ(日本人)に尖閣問題どう思うと、と頭の悪い質問をしてきました
日本領土だと思うっと歓迎を受けているのにそんなこと言える訳が
ございません、このデリカシーのないのが中国人の良いところでもございますが
武術兄弟はそんなことを聞いてきません、わきまえております
政治問題、宗教問題はパーティーなどではあまり聞いてはいけないのは
一個人ではやりようがないからです、政治問題はノーコメントっと言っておきます

宴会が終わってタクシーでWillの家に戻ります、Broonklynからの留学生のFrankが
Willの家を訪ねてきました、Brooklyn boyとBronx uncle(ワタクシ)でございます
Rudyの中国語仲間のようです、ほんとにRudyは顔が広いです、自己紹介をして
明日の朝バスで山の廟まで行き方を教えてもらう約束をして眠りにつきます

台風が来てるのか風が吹き荒れています、もうすぐ夜の12時ですが、Willの彼女と
その姉さんがWillの部屋で大きな声で話しをしています、枕が高さが合わないなっと
思いながら疲れた身体を横にします

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隣にいる白人は豪華客船に搭乗して針治療の仕事をしている米国コネチカット
出身のJosh、海外の人間は日本について色々質問をしてきますので
やはり海外に出る日本人はある程度、日本についての知識武装をして
おかなければなりません、今回の話題はアジアの中でなぜ日本だけ
ヨーロッパ圏のような高い教育と秩序と規律が備わっているのかという問いでございました
これはよくある質問でございます、それには日本の歴史、思想、宗教などを
ふまえて説明をしないといけません、”I don’t know”と言ってしまえば
それでおしまいでございますが、順序立てて説明することによって文化の違いを
鮮明に出して、そして相手の考えを聞きます、いろんな意見を聞くのは興味深いです

よく日本人自身は無宗教だといいますが、そんなことはございません、宗教の
定義は難しいございますが、仮に「非科学的な事を信じる様」としましょうか
イスラム教では豚肉を食べません、理由はダメだからです、ユダヤ教などは
甲殻類はダメでございます、科学的根拠はございません、日本では
例えばこんな感じでございます、娘がワタクシの妹に「〇〇おばさん」と
云いますとすかさず「おばさん」と言ったらダメ「〇〇おねーちゃんでしょう」と
たしなめますが、娘から見ますとワタクシの妹は現実に「おばさん」なのです

アメリカでも中国でもはそれをたしなめるのを見た事がありません、なぜなら
事実だからです、おばさんと言われても当人の年齢、容姿は全く変わりませんが
面白いのは日本では高等教育を受けた女性の方々も同じでございます
もう一度云いますが、おばさん、おばあさんというのは決して人格を否定
しているものではございません、事実でございます、同様にイベント事で
雨が降ったりしてたまたま居合わせる人間を雨男、雨女と呼んだりしますが
これも日本独特のものでございます、雨が降るのと当事者は全く関係ございません
「お前は雨女だからな」っというのも同様全く科学的根拠でございません

これが俗にいう言霊思想(日本教)でございます、女だから事実を受け止められない
若さに執着があるからだと笑ってはいけません、日本の宗教、思想は文化に
とけ込んでしまってそれを宗教と思ってないのです、まさに空気のような存在で
裏を返せばこれほど強烈な思想は世界では珍しい部類に入ります、世界の宗教の
種類は無数にございますが、多くの日本人はこの言霊思想に属しております
ワタクシは武術をしているのもありますが、強いて言えば大乗仏教の「禅宗」に
考えが近いでしょうか

自分とは何かというのをはっきり分析出来る能力と説明する能力は
諸外国に出る時は必要不可欠でございます


行くべきか、行かざるべきか

ニューヨークに居た時(20代から30代中頃)の物事を決める前提としまして
何事も迷ったら、「する」っということに決めてました
「しない」というのは言われた時に出来ないと瞬時に判断するので
判断し易いですが、ちょっと無理違うかなって思ったりするときは
この無理を如何に埋めたろうかっと考える様ととらえておりましたので
「あ、今、迷ったな、そしたらやるか」っといった具合でした

そんな思考でございましたが、今回の武者修行は迷いに迷いました
ある兄弟は師父が亡くなられて、自暴自棄になって「ゲームオーバー」と
言ったり、師父がいるのでニューヨークから香港へ移住しようと計画を
白紙に戻したりと改めて我が師が偉大な武術家だったと思います、多くの
武術家は結局「武術とは何か」という大前提を明確に答えることが出来ません
でしたが、呂師父はこの問いを明確に説明してくれました

最後に決断したのはこの機会に福建福州へ行かなければ、二度と行かないかもしれない
という危惧と世話になった兄弟にお礼をいわなければと思ったからです
2年前に中国へ行こうと思ったのですが、尖閣問題で両国が緊張していたので
取りやめたのですが、無理にでも行ってたらと悔いが残りますが、まあ
トヨタ車がひっくり返されて、日本食レストランが焼き討ちにあったら
ちょっと無理かなって思いますよね、兄弟のアメリカ人はのんきなもので
「タカシ、大丈夫やから」全くひと事やがな、笑


旅の始まりは悲報で

Rudyが我が家にやって来たのが6月の中頃でございまして
10月に福建で大会があるからタカシも来いということで4年ぶりの
訪中予定でございました、3ヶ月も前からチケットを押さえて
結局、チケットファイナライズしてから大会の日程が変わったと
いう”That’s China”という展開に苦笑いしておりました

またこのRudyがメールをしましても返事をくれませんで
どこの惑星に住んでいるのかというリスポンスの遅さなのですが
8月に入ったある日、メールで”大変な事が起こったちょっと待て”
っと連絡が入りSkypeでも連絡が入っておりました、慌ててNYにいる
rudyに連絡したところ、”タカシ、今立っているならとりあえず座れっと”
師父が交通事故で亡くなられた……..

我が師父

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演武と朝からバタバタと武者修行

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朝メールが来てまして、takashiはいつ来るとっと恐ろしいメールでございました
空港で待ちぼうけになるところでしたが、さすが我らが武術兄弟やんわりしております

昨日は演武でございました、ちびっ子軍団初舞台でございました、演武が
終わって次のクラスをいたしまして、打ち上げに行くまで家で30分寝かさせてっと
嫁に伝えます、クタクタでございました

何はともあれ全員怪我なく終えた事に満足しております、出来る子も出来ない子も
武術体操1.2をします、ここで隔ててはいけませんね、次回もっとやりたい子
練習する子は先に進めますが、次回は12月15日阿倍野区民センターの予定です

もうそろそろパッキングをしないといけませんが、今から我ら武術兄弟のいる福建省へ
武者修行へ行ってきます、クラスでは偉そうにしておりますが、我もたかが人間で
ございます、ネジの締め直しをしなければなりません、前回同様1日8時間ぐらいは
功夫しますので、身体が保つかわかりませんが、保てば武術の能力があがるでしょう
それでは皆さんしばしのお別れです