By admin | October 30, 2008
「なめらかな動きとは」
伝統武術では1000回同じ型の練習をするのを第一段階とします。
現実に1000回以上繰り返し練習した型は自己の意識から離れます。
厳密に意識の水面下で動作が動くようになります、この場合
身体の筋肉がその動作を記憶したと理解して良いでしょう。
翻って、動きがなめらかでないのはなぜかといいますと
その動作にたいして思考しながら、動く様であります。
この場合どうしても、思考して筋肉に動作を命令する「時間」
この「時間」分、動作が停止してします、端から見ればそれは
一目瞭然であり傍観者はその動作の不自然さを察知します。
上手くなろうと思えば練習しないといけません
それは至極当然なのですが、一つの型を1000回
これが目安です、それから個人練習では必ずゆっくりした
動作を行うことにしましょう、なぜなら自己の判断で
修正出来にくいからです、なるべくゆっくりするように
心がけましょう。
宮本武蔵「五輪の書」の中でも
千日の修行を鍛と云い
万日の練習を錬と云う
のは著者が動作について深い理解力があったのだと
推測されます。
練習方法としまして、新しい型を覚えたら
繰り返し練習するのですが、1日10回を目安で
3ヶ月で丁度1000回ぐらいです。
By admin | October 7, 2008
「リンクとリズム」
現代武術には様々な型があり、型とは動作が連続する様を云います。
(型は動作の停止での始まり、動作の停止での終わり)
型に入りますと、一つの動きが終われば、すなわち次の動作の始まりになります。
これは動作がリンクされた状態であります、あたかも湖面に石切するような
波紋の連続と映像化すればよろしいでしょう。この一つの動作が終わったあとの
刹那の瞬間、次の動作(呼吸を含めて)が開始します。
丁度その刹那は波紋と波紋の「間」それがリズムになります。
例えば、前に生徒がこう聞きました。
「長拳のこの箇所はどれくらい停止するのですか」
「41秒の地点」
型の途中での停止という認識は間違いです、この場合次の動作への準備と
解釈しないといけません。このあとの動作はジャンプフロントキックから
トルネードキックに繋ぎます。どちらの技もジャンプの最高点でのキックで、動作の
負荷が非常に大きいのです。ですので飛ぶ準備が必要であり、終わった「48秒の地点」
ここで呼吸を合わせて、次の動作に繋げるということです、ここで仮に呼吸を
合わせずに動けば、次の動作または次の動作で負荷がかかり全体のリズムが
前のめりになりリズムが崩れます。
ですので質問の答えは
「行けるなら、行っていい」となります。
これは個人の運動能力によって違いますので、飛ぶ準備が出来たら飛んで良いと
いうこと、次の動作がきっちりいけるなら行っていいですよっと意味です。
現代武術の講師で良く見かけるのは、何でもかんでも「速く動け」と
云う人間がいますが、これは間違いです。前の動作、その次の動作を
ふまえて速く動くべきかそうでないかと説明しなければいけません。
ここでリズムが良いというのを説明しますと、すべて型のピース(長拳なら48ピース)
を円滑にこなす様であり、速い動作のピースはより速く、ゆっくりした動作は
よりゆっくり動くようにすれば、その型自体が一つの流れになります。
伝統武術の太極拳では、その型を長江の流れで例えるのは一つの事例であります。
動きのリズムの善し悪しとしまして、最初にその動作について良く考える
ということです。この動きにどんな準備が必要か、このとき停止するのではなく
準備するのだと理解しなけばなりません。大きな負荷のかかる動作の前には
呼吸を合わせないといけません、あたかも水面に飛び込む感じであります。
このリズムに関しても先ほどChapter 5「なめらか動きと」と合わせて
考えるようにすればより良いでしょう。